ネット上にはAmazon転売が儲からないという声が多々あり、「どうしようか」と迷っている人も多いのではないでしょうか。
また、FBAが手数料を取りすぎて、儲けにならないのではと疑っている人もいるでしょう。
しかし、Amazonの転売ビジネス、いわゆる電脳せどりは上手くやれば確実に儲かる仕事であり、FBAを利用するメリットもほぼ確実にあると断言できます。
FBAとは転売を手がける出品者、転売セラーに対してAmazonがさまざまなサポートをする代行サービスのことです。
一方ネット上では、Amazon転売で儲からない人の中に、FBAによって自らの報酬を横取りされたかのように受け取っている人も少なくありません。
しかし、本気でAmazon転売をする人には、FBAはほぼ絶対的に欠かせないものです。
FBAはmazon転売をする人へのサポート・チームとも言える組織的な代行サービスであり、FBAのおかげで、セラーたちは商取引だけに集中できるのだと言えます。
ここからは、Amazon転売においていかにFBAが有効なものなのか、またその利用方法について詳しく紹介、解説してゆきます。
FBAへの登録、AmazonのようなECサイトにある出品物の仕入れからユーザー購入の促進、または在庫管理、商品の発送や配送まで、FBAという代行サービスの中身を明らかにしてゆきます。
Amazonが提供するFBAとは
AmazonのFBAとは、フルフィルメントBy Amazonの頭文字を取った略語です。要は転売セラー、電脳せどらーたちの販売業務を請け負う代行サービスであり、その範囲はとてつもなく広いです。
極端に言えば、FBAに加入したセラーは仕入れ商品をAmazonに送るだけで後はほぼ何もする必要がないのです。
なぜなら、販売の全プロセスにおける80パーセント以上の業務は、FBAがやっていると言っても過言ではないからです。
なのでAmazonの在庫を借りて商売している、有在庫セラーの大半はFBA利用者だと言われています。
当然、FBAにはそれ相応の安くはない手数料がかかります。
一般的には、FBA利用者の場合、1000円(約10ドル)以下の商取引では利益ゼロか損失になるというのが相場だそうです。
しかし、FBAの利用を止めては多くの場合、ビジネスは成り立ちません。
Amazon転売でFBAを利用するメリット
FBAの利用メリットは、数多くあり、セラーが払う手数料に充分に見合った手厚いサポートが期待できます。
特にAmazonで仕入れ、出品、販売する人である場合、Amazonお墨つきのFBAに入っておかなければ、そもそもセラーたちとの販売競争の舞台にも立てないと言えるでしょう。
なのでメリット・デメリットの次元ではなく、FBA登録はマストと考えて間違いないでしょう。
Amazonプライム会員への販売
FBAの最たるメリットは、プライム会員への販売促進にあるのではないでしょうか。
プライム会員とは、Amazonに利用料を支払うことで、配送が早くなるなど、さまざまなメリットを受けられる有料会員ユーザーのことです。
FBAに入っていれば、Amazon転売セラーの出品物にはプライムマークがつくために目立ち、その上、何と配送料金が無料になるため、一般ユーザーを強烈にひきつけることになります。
一方で、プライム会員の目にも多く触れることになります。
なぜなら、プライム会員の多くは配送方法をプライム方式、つまり早期配達に設定しているので、プライムマークがついた商品は彼らの陳列棚に置かれ、関心をひくことができるからです。
おおむね一般ユーザーより富裕と見られるプライム会員に対して、このような販売促進があることは転売ビジネスにとって非常に有益なことだと思えます。
発送の手間が省ける
仕入れ販売にはやはり発送の手間もかかりますが、FBA加入者であればその心配はありません。
Amazonは最近でもドローンによる発送などで世界的なニュースになったりと、世界の物流を最前線で引っ張っているような会社であり、極めて効率的な物流システムを持っています。
なので「商売はしたいが発送の手間がじゃまくさい」などと思っている方には、Amazon物流が大きな味方になってくれることでしょう。
Amazon物流は24時間年中無休で対応、在庫での品質管理、盗難予防のセキュリティ体制などもしっかりしており、もちろん購入者への発送もスムーズにこなします。
クレームが減る
販売業には購入者によるクレームはつきものですが、FBA加入者にはそのリスクが減ります。
何と、Amazonは売れた後のクレームにもほぼ丸投げでセラーの肩代わりをしてくれるからです。
同社サイトには24時間年中無休でカスタマーセンターが開かれ、クレームに対処しています。
FBAに入っていなければ、セラーは直接クレームに対峙せねばならず、海外輸出であれば言葉の壁も立ちはだかることになります。
ただ、注意点として深刻なクレームにはFBA任せにしないことがあります。
転売とはいえ自らが販売した商品のどこに問題点があったのか、セラー用の管理ツール、セラーセントラルなどでその情報をつかみ今、後の教訓にすればビジネスはもっと質の高いものになるでしょう。
カートを獲得しやすい
FBAに入っていれば、転売セラーはAmazonカートをかなり獲得しやすくなります。
カートと言っても一般のAmazonユーザーにとっての買い物カゴという意味ではなく、セラーにとってのカートとはショップページに表示される出品リストの最上段を意味します。
つまり、ネットユーザーにとって最も目立つ一番上の商品陳列棚であり、このファースト・ポジションにつくことをセラー仲間においては「カートを獲る」などと言います。
ほとんどのユーザーは同様の商品であれば一番上のものを購入するため、カートを獲ることは出品における最優先事項です。
Amazonはカートの具体的な獲得方法を明かしていませんが、FBA加入と安価であることがマストな条件だと言えます。
FBAを利用する為の条件
何らかの規約違反からAmazonのアカウントを停止されていないのであれば、誰もが無条件でFBAを利用できるハズです。
またクレジットカードの登録なども必要ですが、最近のカード会社の審査基準は緩和されたため、ここもほとんど問題がないでしょう。
FBA利用のための条件は特になく、本気でビジネスをしたいという覚悟こそが最も必要とされるものなのではないでしょうか。
FBA利用時の手数料
登録はオンラインですぐにでき、月額は税別、4900円で、別途、個々の販売手数料がかかります。
以下に書くよう、FBA手数料は主に在庫保管手数料と配送代行手数料の2つに分かれます。
他の一般的な物流サービスと異なり、料金体系はシンプルかつ明確であり、転売セラーには非常に分かりやすいものだと言えます。
在庫保管手数料
在庫保管にかかる手数料は基本、やはり預かり期間が長く、商品が大きなものほど高額になってゆきます。
期間は保管した日から、購入者に出荷した日までであり、基本的な料金体系もあります。
2018年の5月から、通常期間と多忙期間の2つに分かれ、前者(1月から9月まで)が7800円、後者(10月から12月まで)が9000円になっています。
配送代行手数料
配送にかかる代行手数料は基本、荷物の大きさと重さに比例して高くなります。
基本的な料金体系はリーズナブルであり、標準サイズだと360円、2メートル近くの特別サイズだと1400円近くになり、そこに重量価格が加わり、2キロ以上になると1キロごとに規定料金がプラスされてゆきます。
在庫および配送の手数料の詳細が知りたい方は、こちらのAmazonホームページをチェックして下さい。
AmazonでFBAを使って出品するまでの流れ
まず、FBAを利用できるのはAmazonサイト内の出品物に限られるので注意してください。
出品までの流れは、まずはAmazonの転売セラー用の出品管理ツール、セラーセントラルを開き、そこで希望の出品物をFBA対象商品にするなど、規定の手続きをします。
その後は、セラーセントラルで作成した書類のコピーを出品物に貼って簡易梱包し、Amazonの在庫があるフルフィルメント・センターに送るだけ、それだけで納品が完了します。
あとのことは、よっぽどのクレームでもない限り、転売セラーが関わる必要はなく、FBAが受注、梱包、発送まですべて代行してくれます。
一連の流れを見ても分かるよう、転売セラーにとってFBAは販売業務の80パーセント近くを請け負ってくれるサービスだと言えるでしょう。
まとめ
Amazonの転売セラー向け代行サービス、FBAにはメリットが数多くあり、本格的にビジネスをしたい人ほど必要になるものです。
FBAにはさまざまな手数料がかかりますが、セラーがビジネスだけに集中できる環境を持つための必要経費だと言えます。
FBAには、加入者の出品物にプライム・マークがついたり、購入者負担の送料がゼロになったり、24時間年中無休のクレーム対処があったりと数多くのメリットがあります。
特に商品ページトップの陳列スペース、カートが獲りやすくなり、大幅な売り上げUPが見込めます。
在庫管理や配送代行などの料金体系はシンプルかつ明確であり、不透明さがありません。
Amazon転売を正業にしたい方々にとってFBAは不可欠のことであり、その利用なくしては、セラーたちの競争の舞台に立つことさえできないと言えるのではないでしょうか。
コメント