今や、中古品のネット売買といえば真っ先にメルカリかヤフオクを思い浮かべますよね。
いざ出品を始めてみようと思う方からは、
「メルカリとヤフオクって何が違うの?得なのはどっち?」
「結局、どちらに出品した方が売れるんだろう?」
という疑問や不安の声が多く聞こえます。
でも、どちらが自分に合っているかを理解すれば大丈夫です。
メルカリとヤフオクのサービス内容を比較してみましょう。
まず、フリマとオークションという大きな違いがあります。
それぞれ利用者や出品方法、販売手数料に違いがあり、購入者が求めている商品も違います。
安くてもいいから早く売りたい方はメルカリ、時間がかかってもいいから高く売りたい方はヤフオクがおすすめです。
商品によって、メルカリとヤフオクを使い分けるのも方法の一つです。
・メルカリとヤフオクの違いが知りたい方
・どちらに出品しようか悩んでいる方
・どちらに出品した方が売りやすいか知りたい方
こういった方は、是非こちらの記事をお読みください。
疑問が解決し、どちらへ進むのが良いか、道が見えてくるはずです。
メルカリかヤフオクの違いや特徴を理解して、自分に合ったサービスを活用していきましょう。
メルカリとヤフオク利用者の違い
まず、メルカリとヤフオク利用者の違いを紹介します。
メルカリはフリーマーケット、ヤフオクはオークションがメインです。
その特性の違いから、利用者にも違いがあります。
メルカリ利用者は、「フリマ感覚」で「スマホ1つ」で「お得にすぐ購入」できる手軽さを求めています。
ヤフオク利用者は、「時間がかかったとしても欲しい」、価格に見合った「納得できる商品」を、落札までの駆け引きも楽しみながら「吟味して購入」しています。
2013年にサービスを開始したメルカリは、成長期にあり、利用者数もグングン伸び、とても勢いがあります。
若年層の利用者が多く、スマホのみを使うことがほとんどです。
一方、1999年からオークションサービスを牽引しているヤフオクは、成熟した安定感があり、目の肥えた大人が利用している印象があります。
利用者数が多いのはどっち?
次に利用者数について比べてみましょう。
現在、利用者数が多いのは、ずばりメルカリでしょう。
利用者数の転換期となったのが2018年6月で、ニールセン デジタル株式会社によると、2018年6月の利用者数はヤフオク1,880万人に対してメルカリ1,778万人とメルカリがヤフオクとほぼ同数規模まで成長。
スマホからの利用者数に限ると1,609万人のヤフオクに対して、メルカリ1,751万人と逆転しました。
引用:ニールセン ニュースリリース2018/08/30「Yahoo! オークション」と「メルカリ」はトータルデジタルでほぼ同数の約1,800万人が利用
その後もメルカリはスマホユーザー中心に利用者数を増やし2019年4月時点で2,200万人を突破しています。
引用:ニールセン ニュースリリース2019/06/26トータルデジタルの利用者数「メルカリ」は2,200万人突破
ヤフオクの2019年の詳しい数字はありませんが、2018年度の数字を参考にすると横ばいか微減の傾向にあります。
それに対して、メルカリは2018年4月に比べて33%増と、利用者数が着実に伸びている傾向にあります。
ユーザー層(民度)の違いとは
ユーザー層(民度)の違いを見ていきましょう。
メルカリユーザーは若年層が多く、10~30代の女性が圧倒的に多いです。
メルカリは「トラブルが多い」「民度が低い」という批判の声を耳にすることも多々あります。
常識外れとも思える値下げ交渉、対応やマナーの悪い利用者がいることも事実です。
しかし、モラルも高く丁寧で、安心して取引ができる出品者が大勢いることも事実です。
一方ヤフオクは、30~40代以上の男性がメインといわれています。
メルカリと比較して「トラブルも少なく民度が高い」と評されることも多いです。
しかし、やはり中にはマナーの悪い利用者や、詐欺被害を訴えるようなトラブルも起きています。
最近の傾向として、メルカリでも昨年比で、男性の割合が増え、平均年齢も上昇していることが伺えます。
メルカリとヤフオクのサービス内容比較
メルカリとヤフオクのサービス内容を比較してみます。
どちらもネットの個人売買において、それぞれの分野でトップを走っています。
使いやすく快適に、公正な取引ができるよう整備されているので安心して利用できます。
とはいえ、何かトラブルが起き、利用者同士で解決できない場合はどちらも事務局に対応をお願いします。
その際の対応は、メルカリ事務局の方が手順も簡単でスムーズに行ってくれるようです。
両者のサービス内容を比較して、どちらが自分に合っているのか検討してみてください。
フリマとオークションの違い
まず、フリマとオークションの違いを見ていきます。
フリマは、出品期間もなく、早い者勝ちで購入されます。
価格は、値下げ交渉や相場の変化などによって、下がることはあっても上がることはありません。
特にメルカリは値下げ交渉が当たり前のようになっています。
一方、オークションは出品期間が決められています。
期間中に購入希望者が競り合い、価格が上がっていく可能性もあります。
ただし、期間内に売れなければ終了です。
メルカリのように出品したままにしていて、急に購入されるということはありません。
2017年2月より、ヤフオクでもフリマ形式のサービスが開始されました。
しかし、まだまだヤフオクではオークション形式が主流です。
利用料・販売手数料はどっちが得?
利用料・販売手数料はどちらが得か見ていきましょう。
メルカリ
利用料:無料
販売手数料:一律10%
ヤフオク
利用料:Yahoo!プレミアム会員は月額498円(会員登録なしでも出品可能)
販売手数料:会員は8.64%(会員以外は10%)
ヤフオクは、会員登録をしたら月額498円の利用料がかかります。
会員以外でも出品はできますが、使える機能や販売手数料に差が出ます。
また、会員登録をしていてもカテゴリによって販売手数料が違います。
メルカリと比較すると複雑な仕組みになっています。
→ヤフオクの手数料はこちらの公式ページからご確認ください
月に3~4万円の売上げを見込める場合は、Yahoo!プレミアム会員になった方がお得です。
出品方法はどっちが簡単?
出品方法は、メルカリの方が簡単です。
メルカリは誰でもすぐにできるよう、シンプルでわかりやすい仕組みになっています。
ヤフオクが難しいわけではありませんが、メルカリと比較すると手順が多いです。
オプションの設定があったり、詳細で正確な商品情報が必須です。
発送方法や送料の違いはある?
発送方法や送料の違いを見て行きましょう。
定形外郵便、定形郵便、クリックポスト、ゆうメール、レターパックライト、レターパックプラス等は、メルカリ、ヤフオクともに同じです。
メルカリでは、ヤマト運輸と連携した配送サービス「らくらくメルカリ便」と、郵便局と連携したサービスの「ゆうゆうメルカリ便」があります。
ヤフオクでは、それぞれ「ヤフネコ!パック」と、「ゆうパック・ゆうパケット おてがる版」が匹敵するサービスとなります。
いずれも匿名配送が可能です。
らくらくメルカリ便、ヤフネコ!パックは、ヤマト運輸の営業所に加えて、セブンイレブン、ファミマのコンビニ発送が可能、ゆうゆうメルカリ便とゆうパック・ゆうパケット おてがる版は、郵便局及び、コンビニはローソンから発送できます。
コンビニ受け取りも、ゆうゆうメルカリ便とゆうパック・ゆうパケット おてがる版なら、それぞれの取引画面から設定することができます。
現在は、メルカリ独自の配送サービスにヤフオクが追いついた状況です。
それでは送料の違いを見て行きましょう。
らくらくメルカリ便(サイズ) | 送料 |
ネコポス | 195円 |
宅急便コンパクト | 380円 |
宅急便60サイズ(~2㎏) | 700円 |
宅急便80サイズ(~5㎏) | 800円 |
宅急便100サイズ(~10㎏) | 1,000円 |
宅急便120サイズ(~15㎏) | 1,100円 |
宅急便140サイズ(~20㎏) | 1,300円 |
宅急便160サイズ(~25㎏) | 1,600円 |
ヤフネコ!パック(サイズ) | 送料 |
ネコポス | 195円 |
宅急便コンパクト | 380円 |
宅急便60サイズ(~2㎏) | 600円 |
宅急便80サイズ(~5㎏) | 700円 |
宅急便100サイズ(~10㎏) | 900円 |
宅急便120サイズ(~15㎏) | 1,000円 |
宅急便140サイズ(~20㎏) | 1,200円 |
宅急便160サイズ(~25㎏) | 1,500円 |
「らくらくメルカリ便」と「ヤフネコ!パック」の送料は、ほぼ同じですが、宅急便60サイズ以上がヤフオクの方が100円お得です。
ゆうゆうメルカリ便(サイズ) | 送料 |
ゆうパケット | 175円 |
ゆうパック60サイズ(~25㎏) | 700円 |
ゆうパック80サイズ(~25㎏) | 800円 |
ゆうパック100サイズ(~25㎏) | 1,000円 |
ゆうパック・ゆうパケット おてがる版(サイズ) |
送料 |
ゆうパケット | 175円 |
ゆうパック60サイズ(25kg以内) | 600円 |
ゆうパック80サイズ(25kg以内) | 700円 |
ゆうパック100サイズ(25kg以内) | 900円 |
ゆうパック120サイズ(25kg以内) | 1,000円 |
ゆうパック140サイズ(25kg以内) | 1,200円 |
ゆうパック160サイズ(25kg以内) | 1,500円 |
ゆうパック170サイズ(25kg以内) | 1,700円 |
ゆうゆうメルカリ便とゆうパック・ゆうパケット おてがる版を比べると、後からサービスを開始したヤフオクのおてがる版の方が、ゆうパックの同サイズで100円安く、より大きな荷物も対象となっています。
送料については、メルカリでは出品者が負担することがほとんどですが、ヤフオクでは落札者が負担することが多いです。
そう考えると送料面からでは、ヤフオクの方がお得と考えられます。
売上金の振込手数料や換金の早さ
気になる売上金の振込手数料や換金の早さはどうでしょうか。
メルカリ
振込手数料:200円(1万円以下の場合)
換金の早さ:営業日の月~木0:00~8:59に申請すると翌営業日
(銀行口座の登録又は本人確認が完了している場合)
ヤフオク
振込手数料:100円(paypayかジャパンネット銀行は無料)
換金の早さ:営業日13時までに申請すると翌営業日
(paypayは即時、ジャパンネット銀行は365日いつでも入金可能)
振込手数料や換金の早さでは、ヤフオクの方が安くて早いです。
また、銀行口座への振込みではなく、キャッシュレス決済(スマホ決済)を活用するのもおすすめです。
メルカリではメルペイ、ヤフオクではpaypayです。
クーポンがもらえたりポイント還元があったりするので、お得に便利に売上金を利用できます。
メルカリとヤフオクの同時出品は可能?
メルカリとヤフオクの同時出品は規約上できません。
メルカリでは同時出品自体は規約違反とはなりませんが、同時出品が原因で購入者とトラブルになった場合は規約違反となります。
購入のタイミングが重なってしまったり、一方で購入された後も出品を取消し忘れたりするトラブル防止のための規約です。
ヤフオクでは、「二重出品」が禁止されています。
これは、1つしか在庫が無い商品をヤフオクとメルカリに出品することを禁止しています。
手元に在庫が2つ以上の複数個ある場合は、ヤフオクとメルカリに出品することは禁止行為とはなりません。
在庫が1つの場合は、ヤフオクで売れなければメルカリで出品するなど、タイミングをずらして出品するようにしましょう。
同時出品については、こちらの記事を参照ください。

メルカリとヤフオクはどっちが売れる?
メルカリとヤフオクはどちらが売れるのでしょうか。
それは、売りたい商品によります。
メルカリは女性向け商品がよく売れ、ヤフオクは男性向け商品や高額商品も人気です。
どちらも、子ども向け商品はよく売れています。
・低価格で、すぐに、簡単な手順のみで売れるのはメルカリ
・ある程度の時間はかかっても適正価格かそれ以上を狙うならヤフオク
というのが目安のひとつです。
メルカリは出品して数分~数時間で購入されることも多いです。
ただし、値下げ交渉が当たり前のように行われます。
ヤフオクはオークション方式だと最短13時間、長くて1週間かかります。
需要のある商品や趣味用品などであれば、当初の価格より上がっていくことがあります。
しかし、商品によってはメルカリの方が高く売れる場合もあります。
例えば、ヤフオクで数百円のキャラクターグッズが、メルカリでは千円以上で購入されているケースなどです。
メルカリ利用者は、メルカリ内の相場しか確認しない傾向があります。
他のフリマアプリは確認しても、ヤフオクは見たことがないという方も多いです。
どちらにも出品できる方にとっては、狙いどころともいえます。
ただし、ヤフオク出品にはある程度の知識やテクニックが必要です。
高く売り切るためにオークションの終了時刻や曜日なども考慮しなければいけません。
メルカリ出品がおすすめの人
ネットでの売買が初めての人には、メルカリ出品がおすすめです。
シンプルでわかりやすいので、簡単に始めることができます。
・不要品の処分や断捨離がしたい
・安くてもいいから早く売り切りたい
・色々なカテゴリの商品を出品したい
このような場合はメルカリ出品をおすすめします。
早く売りたい出品者と、できるだけ安く、早く欲しい購入者にピッタリです。
しかし、出品に注意が必要な場合もあります。
例えば、同じような商品を複数出品すると業者と判断され、ペナルティーを受けることがあります。
メルカリは業者を排除する傾向にあります。
個人の出品でも、業者と判断されてしまうと規制の対象となります。
出品商品の「圏外飛ばし」や「利用制限」などを受ける可能性があります。
カードゲームなど、同じカテゴリに似たような商品をたくさん出品したい方は注意してください。
ヤフオク出品がおすすめの人
ヤフオク出品がおすすめなのは、オークションが好きで、ある程度ネット売買の知識を持った人です。
ヤフオクは、高く売れるか、売れずに終了するかわかりません。
購入するのは、目の肥えた大人の利用者が多い印象です。
・特定の分野に強く、同じカテゴリに商品をたくさん出品したい
・高額商品や大型商品を出品したい
・ツールを使用して大量に出品したい
上記に当てはまる人は、ヤフオク出品がおすすめです。
マニアックな商品やコアな商品は、高く売れる場合があります。
業者もたくさん出品しているので、メルカリの「圏外飛ばし」のような規制もありません。
また、ヤフオク公式の外部ツールを使用して大量に自動出品することも可能です。
送料は落札者負担が主流なので、大型商品の出品にも向いています。
ただし、メルカリよりも出品者の「評価」が重要視されます。
良い評価が取引数の80%を下回ると、出品や落札も制限されます。
真摯に丁寧に対応すること、詳細な商品説明や画像も必要です。

まとめ
メルカリとヤフオク、それぞれの特徴を見てきました。
利用者が違うので、売れやすい商品も違ってくることがわかったかと思います。
出品方法や手数料は読めばわかりますが、サービスとの相性は実際にやってみないとわからないことも多いでしょう。
メルカリとヤフオク、それぞれに出品をしてみて、売れ行きや使いやすさを実際に試してみることをおすすめします。
自分に合ったサービスはどちらであるのか、出品したい商品を購入しそうな利用者がいるのはどちらであるのか、メルカリとヤフオク、それぞれの特徴を活かして、上手に活用していってください。
コメント