アロマテラピーが普及し、日常生活のあちこちに香りの存在が見られるようになりました。
販売店にも多種多様のフレグランス製品が置かれ、フレグランス製品を扱った仕事も増えています。
香りの人気が高まる中、最近ではSNSでドテラのエッセンシャルオイルを使ってイベントなどを開催している様子を見かけます。
スタイリッシュでカラフルなパッケージが目を惹く、ドテラのエッセンシャルオイル。
高品質で種類も豊富にあり愛用している芸能人もいるため、自身や大切なひとのアロマテラピーに使用したいと感じる方も多いのではないでしょうか。
一方でドテラのエッセンシャルオイルは、SNSやネット検索では怪しい・やばいなどの口コミが目立ちます。
中には健康被害を訴えている方も多く見られます。
なぜ対極の現象が起こってしまうのでしょうか。
ここでは自身の不安を解消して正しく判断できるように、ドテラの怪しいといわれる原因と真相を詳しく解説します。
ドテラを疑う口コミや評判はどのようなものがあるのか
ドテラは2008年にアメリカで設立された会社で、本社はユタ州にあります。
ドテラの製品はエッセンシャルオイルと関連商品その他ヘルスケア商品などで、品質の良さから愛用者は世界で900万人を超えています。
日本に関しては販路拡大のために、2012年に東京港区西麻布に会社が設立されました。
世界中で活躍するドテラ社について、実際の口コミや評判をいくつかご紹介します。
SNSでは、以下のような口コミがみられました。
例えばインスタグラムでは
泣いてる新生児の鼻に直接ボトルから精油を嗅がせてた。子供に飲ませてたりする人いたけど、精油って割と危険よね?大丈夫なの??しかも毎回ドテラとかいうやつなんだけど、なんかヤバいやつ??
という口コミを記載している人もいます。
また、エックスでもいくつか同様の口コミがみられました。
ドテラの場合癌やアトピーや発達障害が改善するなどと精油で治療できるかのように薬機法違反な謳い文句を使っている
「⚪︎⚪︎教室とうたって、実は勧誘というのがゆるせません!」
口コミや評判には、一般的にはみられないオイルの使用方法や勧誘方法を問題視するものが多数あります。
ご紹介したようにドテラを疑う口コミや評判は、ドテラの製品についてのものと、ドテラ製品を扱うビジネスについてのものに大別されます。
ドテラが怪しいといわれる最大の理由
アロマオイルは一般的にも多くの種類が販売されていますが、ドテラ製品が一般的なものと大きく異なる点は使い方です。
また、販売方法も一般的な小売形態とは異なりネットワークビジネス(マルチ・レベル・マーケティング)の形態をとっています。
ネットワークビジネスは、複雑なビジネス形態です。
違法のビジネス形態ではありませんが、最近では行政処分や逮捕者が出るなど在り方が問題視されています。
一部の違法行為や倫理的懸念が指摘されており、怪しいと認識されてしまうことが多くあります。
以降は怪しいといわれる最大理由となっている、ドテラ製品とネットワークビジネスについて詳しく説明していきます。
ドテラのアロマオイルが怪しいといわれる6つの理由とその真相
ここでは、ドテラのエッセンシャルオイルが疑われる6つの理由と、その真相を詳しく解説します。
- アロマオイルとエッセンシャルオイルの違い
- エッセンシャルオイルの作用
- エッセンシャルオイルの使用方法と注意点
- エッセンシャルオイルによる健康被害
- エッセンシャルオイルの認可
- ドテラ製品の購入方法
アロマオイルとエッセンシャルオイルの違い
画像引用:doTERRAジャパン公式サイト
ドテラ社はHPにて「取り扱うオイルについては全て純粋なエッセンシャルオイル」との記載があります。
以下に、アロマオイルとエッセンシャルオイルの違いを簡単にご紹介します。
エッセンシャルオイル(精油) | アロマオイル(ポプリオイル) | |
原料 成分 | 植物から抽出された天然の素材である有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質(引用元:日本アロマ環境協会) | エッセンシャルオイルに合成香料やキャリアオイルなどが添加されたもの |
用途 | アロマテラピーの原料として、芳香浴・沐浴・トリートメント・吸入・フェイシャルスチーム・湿布法などさまざまな方法で使用される(引用元:日本アロマ環境協会) | エッセンシャルオイルとほぼ同様の用途 |
現時点ではエッセンシャルオイルとアロマオイルは、用途としてはほぼ同様になります。
しかしエッセンシャルオイルの場合は成分が100%植物から抽出されたものに対して、アロマオイルは既に他のものが添加されている状態です。
表記がアロマオイルである場合は、俗称であり内容の詳細は曖昧なものとなっています。
前述したエッセンシャルオイルを主とした化合物である場合や、合成香料を使っている場合もあります。
用語の一貫性が厳密ではないため、商品を選ぶ際には成分表や説明を確認しましょう。
エッセンシャルオイルの作用
エッセンシャルオイルは主にアロマテラピーに使用され、オイルの作用を発揮します。
以下に、アロマテラピーにおいてエッセンシャルオイルを使用した時の主な作用をご紹介します。
作用 | 効果 |
鎮静作用 | 神経系の働きを鎮め、心と身体の働きをリラックスさせる |
消化促進・食欲増進作用 | 胃腸の消化活動を活発にし、食欲を増進させる |
ホルモン調節作用 | ホルモンの分泌を調整する |
免疫賦活作用 | 免疫の働きを強め、活性化する |
抗菌・抗真菌作用 | 細菌や真菌(カビ・酵母など)の増殖を抑える |
抗ウイルス作用 | ウイルスの増殖を抑える |
虫よけ作用 | 虫を寄せつけない |
引用元:日本アロマ環境協会
エッセンシャルオイルの作用はオイルによって異なり、前述した作用は代表的なものです。
また作用の表現としては薬と区別のない表記がされていることもありますが、エッセンシャルオイルはアロマテラピーに用いられるものであり、薬とは異なります。
ドテラ社はHPにてエッセンシャルオイルの作用として、心と身体の健康維持に幅広く利用できると紹介しています。
ドテラ社が紹介している作用には芳香・塗布・摂取があり、以下に記載します。
芳香 | 気持ちに働き心を落ち着かせる、気分を前向きにさせる |
塗布 | 肌のケア |
摂取 | 食生活を楽しくする、香料として料理の風味をよくする。 |
引用元:doTERRAジャパン公式サイト
エッセンシャルオイルの使用方法と注意点
画像引用元:doTERRAジャパン公式サイト
それぞれ紹介されている使用方法と注意点を以下に記載します
芳香 | ・コットンや布にエッセンシャルオイルを数滴たらす。 ・コットンにエッセンシャルオイルをたらし、自動車のエアコン送風口に置く ・スプレーボトルに水とエッセンシャルオイルを入れ、家具やカーペットに吹きかける ・洗濯する時に洗剤や柔軟剤に加える ・家具の拭き掃除に使用する |
塗布 | ・簡単なセルフマッサージと共におこなう ・浴槽に垂らす・湯や水で湿らせた布にエッセンシャルオイルを垂らし、身体に当てしばらく置く ・乳液やクリームにエッセンシャルオイルを加え、スキンケアをおこなう |
塗布の注意点 | ※乾燥肌に塗布する場合は、キャリアオイルで保湿する ※敏感肌や子供の場合はキャリアオイルでエッセンシャルオイルを薄めて使うことが好ましい ※エッセンシャルオイルは一度に多量の使用は好ましくない。同じ量でも1回で全ての量を使用するのではなく、少量頻回で使用する※初めてエッセンシャルオイルを使用する場合は、1から2滴使用する ※塗布する時間は約4から6時間おき程度と、時間の間隔をあける ※身体の大きさ・年齢・健康状態によって使用できる量は異なる ※目のまわり、目と耳の中などの敏感な部分は使用を避ける ※傷や炎症など、何らかの異常がある肌も使用を避ける |
摂取 | ラベルに記載された適切な使用方法を守って使用する |
引用元:doTERRAジャパン公式サイト
以上に紹介した3つの使用方法のうち塗布・摂取の2つについては、「それぞれのオイルのカテゴリに従って使用すること」が重要との記載があります。
ドテラ社はラベルに記載された使用方法を必ず確認し、万が一オイルが合わない場合は一旦使用をやめるようHP上で呼びかけています。
世間でのエッセンシャルオイルの使用方法も、ドテラ社と同様のものがいくつかあります。
ディフューザーやアロマポットでオイルを散らしたり、オイルを布に垂らし香りを楽しむものが一番多く用いられています。
香りを楽しむと共にリラックス効果を高める目的で、入浴時の浴槽や就寝時に枕元にオイルを垂らすこともあります。
また美容や健康の補助的なものとしてキャリアオイルとブレンドして肌に塗り、マッサージをおこないます。
香りを楽しむこととは異なり、一部のオイルでは虫除けや防虫効果があるオイルもあります。
日本にある日本アロマ環境協会という機関は、エッセンシャルオイルの普及や安全な使用を目指しています。
この機関で紹介されているエッセンシャルオイルの使用方法や注意点の一部を、以下にご紹介します。
芳香浴法 | オイルを拡散して香りを楽しむことで心身のバランスを整える・布に1から2滴垂らし、デスクや枕元に置く |
フェイシャルスチーム | 顔にオイルを含んだ蒸気を当て血行を良くし、皮膚を保湿する・器に湯をはりオイルを1から3滴加え、蒸気が逃げないようにする |
湿布法 | ・器に湯や水を入れオイルを1から3滴落とし、タオルを湿らせ部位にあてる |
湿布法の注意点 | ※皮膚に直接触れない※長時間湿布しない※皮膚の弱いところへの使用は控える |
トリートメント法 | オイルを希釈したトリートメントオイルを身体や顔に塗る・エッセンシャルオイルをベースに、エッセンシャルオイルを1%以下(顔の場合は0.5%以下)になるように混ぜる |
トリートメント法の 注意点 | ※敏感肌は低濃度で試してから使用する |
引用元:日本アロマ環境協会
エッセンシャルオイルの使用方法をみてみると、全て具体的な量の提示があります。
全ての使用方法の具体的な量をみると1回の使用に1から2・3滴ほどとなっており、おおよその適正使用量をイメージできます。
また安全に使用するための注意点が、なぜ注意が必要なのかも含め記載がされています。
例えば、前述した注意点でいうと
- オイル成分が粘膜を刺激することもあるため、長時間の吸入は避ける
- 飲まないようにする
- オイルは水に溶けにくいため、皮膚に直接触れないようにし、湿布する時間の長さにも注意する
- 目の周りや皮膚の弱いところへの使用は控える
- 肌の弱い方は低濃度で試してから使用する
などです
エッセンシャルオイルは100%植物から抽出された天然のものですが、有効成分が高濃度に濃縮されたものです。
天然由来であるから、何をしても全て安全ではありません。
オイルの特性など、なぜ注意しなければならないのか理解して使用する必要があります。
また、エッセンシャルオイルは天然香料の1つです。
以下は天然香料の生産に使われる植物原料の部位例です
画像引用元:日本香料工業会
食品香料はフレーバーといわれ、口から摂取する食品に付けることを目的とした香料で食品添加物の1つです。
食品添加物の1つであるから、一部でエッセンシャルオイルを香料ととらえ食品に入れて摂取できると考えられているようです。
しかし、前述したように日本では「飲まないように」注意喚起がされています。
エッセンシャルオイルは有効成分が高濃度に濃縮されたものであり、場合によっては中毒症状を引き起こすことがあったり、摂取すると健康に悪影響をもたらす可能性があります。
医師のように人体の構造に知識がない状態での使用は、大変危険なものです。
さらに、体調が悪かったり既往歴がある。
妊娠中や授乳中など身体の防御機能である免疫が落ちていると考えられる時は注意が必要です。
また出産後に母親がアロマテラピーをおこない子供は直に影響を受けない場合でも、授乳中には注意が必要です。
母乳経由で子供への影響がどの程度あるのか、まだ確定ができるほどデータが蓄積されていないのが現状です。
体調が悪い時や身体の変化がある時こそアロマテラピーをしたいと考えるでしょうが、体力が落ちていると身体の反応も過敏になっていることが多くあります。
健康状態でない時は、普段よりもエッセンシャルオイルを低濃度にするなど十分に注意が必要です。
免疫力が低い点については、子供も免疫機構がまだ十分に整っているとはいえません。
子供の成長段階で免疫機構の構築状況は異なるため、同様に免疫力が低いと考えると良いでしょう。
ペットに関しても、人体とは構造や作用機構が異なります。
ペットアロマなど世間で耳にするようになりましたが、獣医師のように十分に動物の身体について知識を深めなければ確実な判断は難しいでしょう。
また「動物が本当にアロマテラピーを必要としているのか」についても、曖昧なものです。
以上のようにアロマテラピーには使用上の注意点がいくつかあり、健康を阻害する恐れがあります。
アロマテラピーの使用方法や注意点に関しては曖昧な表現がされているものは避け、具体的な数値が記載されているものを採用すると良いでしょう。
エッセンシャルオイルによる健康被害
主に皮膚や呼吸器、神経系への症状が出現することがあります。
前項の「エッセンシャルオイルの使用法と注意点」の項目を参照してください
ドテラを疑う口コミや評判には、健康被害を心配する声が一番多くあります。
ドテラ製品による健康被害は、十分な知識がないままにエッセンシャルオイルを誤った使用方法で扱ったり、注意を怠ることにあります。
エッセンシャルオイルが人体に及ぼす影響を理解するためには、一般的な人体の構造を知るだけでは不十分です。
エッセンシャルオイルが吸収される過程や人体の各臓器への反応など、暗記だけでは理解できないものが多くあります。
知識が十分でないのであれば、多くの企業が安全としている使用方法や注意点でアロマテラピーを行い、具体的な数値の基準があるものを参考にすると良いでしょう。
また、日本人が使用するのであれば日本の基準を用いることも大切です。
体格など人の特徴によって変わることも考慮しましょう。
ドテラ製品を扱う際は上記を踏まえた上でおこない、逆にドテラ製品を紹介された場合は相手の言動に十分注意しましょう。
エッセンシャルオイルの認可
ただし医薬品や医薬部外品として販売する場合は、厚生労働省の定めた医薬品医薬機器等法(旧薬事法)に基づいています。
医薬品や医薬部外品として販売されるエッセンシャルオイルは、有効成分の含有量や品質などについて厳しい基準を満たす必要があります。
日本国内ではアロマ環境協会がエッセンシャルオイルの品質基準を設けており、基準を満たしたエッセンシャルオイルを「AEAJ表示基準適合精油」として認定しています。
画像引用元:アロマ環境協会
一方ドテラ社の場合は、独自の基準(CPTG基準)で品質管理を行っています。
CPTG基準には8つの試験があり、製品のラベルに使用方法などが記載されています。
ドテラ社ホームページの商品情報には、ラベルの画像は確認できませんでしたが、以下のような内容だと考えられます。
画像出典:Rakuten Rakuma
なお、現在医薬品や医薬部外品として販売されているエッセンシャルオイルは「独立行政法人医薬品医療機器総合機構」でそれぞれ検索できます。
以下のサイトでは、厚生労働省に承認された医薬品や医薬部外品の情報提供をおこなっています。
「厚生労働省の許可を得て販売している」などの表現があれば以下のサイトで探すことができるでしょう。
画像引用:独立行政法人医薬品医療機器総合機構
ドテラ製品の購入方法
ドテラ製品は、店舗と紹介によって製品を購入できます。
ここでは、ドテラ製品はどこでどのように購入できるのかご紹介します。
店舗で購入する
ドテラ製品は価格は異なりますが、さまざまなショッピングプラットフォームで取り扱われています。
販売プラットフォーム | 商品販売サイト |
公式(ドテラジャパン) | |
Amazon | |
楽天市場 | |
yahooショッピング | |
メルカリ |
ドテラジャパンで購入するには、会員登録が必要となります。
3,500円の初回登録料の支払いはありますが、会員特典として製品を割引価格で購入できます。
紹介で購入する
ドテラ社は会員制度があると前述しましたが、会員種別によってはドテラ製品を販売することもできます。
以下にドテラ社の会員制度について記載します
会員種別 | WC(ホールセール・カスタマー) | WA(ウェルネス・アドボケイト) |
会員特典 | 紹介やセールス活動をすることなく愛用者として製品を割引価格で購入可能 | ドテラ社と契約しドテラ製品を販売できる独立した事業主としての登録 未登録者に紹介し相手が登録することでドテラ社よりセールス活動の報酬が支払われる |
会員登録の有効期限 | 登録承認日から一年有効年間更新料を支払うことで更新 | 登録承認日から一年有効年間更新料を支払うことで更新 |
初回登録料 | 3,500円(税込) | 3,500円(税込) |
更新料 | 2,000円(税込) | 2,000円(税込) |
登録可能な年齢 | 満20歳以上 | 満20歳以上 |
引用出典:ドテラタイムス
ドテラ製品を扱うビジネスが怪しいといわれる理由とその真相
ドテラ社のセールス活動はネットワークビジネス(マルチ・レベル・マーケティング)のビジネス形態をとっています。
ネットワークビジネス(マルチ・レベル・マーケティング)は、特殊なビジネス構造と報酬形態などで怪しいと認識されてしまうことが多くあります。
ネットワークビジネス(マルチ・レベル・マーケティング)とは、どのようなビジネス形態なのか、それぞれ解説をしていきます。
ネットワークビジネス(マルチ・レベル・マーケティング)
MLMは販売員(以下販売代理店も含む)が商品やサービスを販売するだけでなく、新たな販売員を勧誘することで利益を得られるビジネス形態です。
MLM企業は販売員のネットワークを拡大することで、売り上げを増やしていきます。
同じような活動で、マルチ商法があります。
マルチ商法とは、俗称のため詳細の定義は曖昧なものとなっています。
しかしほぼ以下のように記載されており、記載内容についてはMLMも同様です。
画像引用:警視庁
前述したようにMLM自体は合法のビジネス形態です
しかし非倫理的な活動をおこなうと活動行為自体が違法となり、世間では非倫理的行為をマルチ商法として注意喚起をおこなっています。
非倫理的な活動とは、例えば以下のような場合です
- 商品やサービスの販売よりも新たな販売員を勧誘することが重視され、勧誘から派生する報酬が主たる収益となっている
- 上層の販売員が利益を得る一方で、下層の販売員は利益を得にくいピラミッドのような階層構造になっている
- 誇大宣伝や商品の実質的な価値が不足している
また日本でのMLM活動に関しては、以下のような法律が関わっています。
消費者庁) | 特定商取引法(参考リンク:訪問販売や通信販売などの特定取引に関するルールを定めた法律・契約書の交付・クーリングオフの適用・勧誘のルール |
兵庫県警察) | 無限連鎖法講の防止に関する法律(参考リンク:無限連鎖講(ねずみ講)を禁止する法律・無限連鎖講に類似する活動をおこなうと違反となる可能性がある |
消費者庁) | 景品表示法(参考リンク:景品やクジの表示に関するルールを定めた法律・対象となる景品やクジを提供する場合は、景品表示法のルールや表示に関してのルールをまもる必要がある |
消費者庁) | 消費生活基本法(参考リンク:消費者の利益を保護するための基本的なルールを定めた法律・消費者の利益を害するような行為をしてはならない・消費者に誤解を与えるような行為をしてはならない |
これらの法律を守ってMLMの活動をおこなうことが、健全な活動の普及になるでしょう。
ドテラ製品を扱ったビジネス
多くの企業が多額の宣伝費をかけて商品やサービスを販売しますが、MLM企業は宣伝費をかけるかわりに、会員による口コミで商品やサービスを販売します。
友人や知り合いと会う機会をつくったり、エッセンシャルオイルを使用するアロマテラピーをおこなう機会をつくり、話を持ちかけ販売する形式が多くみられます。
ドテラ製品を使用し、日常生活にアロマテラピーを活かす機会を提案することが主なビジネスの内容となっています。
ドテラ製品による金銭トラブル
ドテラ製品による金銭トラブルは、主に以下のようなものがあります。
- ドテラ製品を買い込んでしまい金銭を支払えなくなった
- 自身の想像以上の金額の支払いとなってしまった
- 販売員のセールスに押されて納得がいかないまま購入してしまった
金銭トラブルは支払った本人以外にも、家族など家計を共にしたり支払いを肩代わりしたものにも影響してしまいます。
金銭の支払いが発生する場合には、自身が支払える限度に十分注意しましょう。
また、ドテラ製品はクーリングオフ制度の対象となります。
誤った判断をしてしまった場合には、クーリングオフ制度を活用しましょう。
ドテラ製品に対しての価値観の相違によるトラブル
価値観の相違によるトラブルは、主に以下のようなものがあります。
- 製品を購入するにあたり、支払いに対して妥当だと考えられる金額が異なる場合
- 製品を使うにあたり、使用方法や注意点についての考えが異なる場合
- 製品に対して、事実以上の想像をしている状況となった場合
日常生活を共にする家族や近しい友人・知人との間柄では、中立の立場で判断しにくくさらにトラブルが加熱してしまう場合があります。
自身の価値観とその他の価値観を分けて考え、客観的な視点をもてるように努めましょう。
また、事実とそうでないものの区別をしっかりおこなうことも重要です。
ドテラ製品による勧誘のトラブル
ドテラ製品による勧誘トラブルは、主に以下のようなものがあります。
- 知らされていた内容と異なる場に呼び出され勧誘された
- 講座やアロマテラピーなど、体験型イベントに呼び出され勧誘された
- ビジネスチャンスがあると、確実性のない事実で勧誘された
製品を広げるネットワークをつくるための認知の場で、必要以上に勧誘してしまうことが原因です。
以下のように、近年誘われる内容は多岐にわたっています。
画像引用:消費者庁
内容を知らされない勧誘や、強行的な勧誘に関しては特定商取引法で行政処分がおこなわれます。
ドテラ製品を扱ってビジネスをおこなう人の資格について
ドテラ社と契約することで、満20歳以上であれば誰でもドテラ製品を扱うビジネスをおこなうことができます。
国家資格や民間資格などは販売員個人の経歴で取得したものであり、販売員ごとに異なります。
前項の「エッセンシャルオイルの使用方法や注意点」「エッセンシャルオイルの健康被害」にも記載しましたが、十分な知識がないまま診断や効果があると判断することは危険です。
資格は、仕事をおこなうために必要だと考えられている学習や実技を学び、必要な知識が得られているという証明になります。
ドテラ社でも製品についての学びの場を提供する義務があるため学習の場はありますが、学習の内容が根本的に違うことを理解しましょう。
ドテラ製品を扱う際は上記を踏まえた上でおこない、逆にドテラ製品を紹介された場合は相手の言動に十分注意しましょう。
まとめ:ドテラが怪しい?やばい?:ドテラの怪しさの原因と真相を詳しく解説
MLM企業の製品について「商品自体は良いものなんだけどね」と耳にすることが多々あります。
ドテラ社に関しても、製品として扱われているエッセンシャルオイルは100%植物から抽出された天然のものであり、十分に品質管理がおこなわれています。
しかし、いろいろな意見がある中、何がどう問題ないのかの解釈がとても曖昧です。
ドテラ製品を扱うビジネスにおいても報酬プランを理解できないまま始めていることが多くあります。
自分の達成目標がどの程度のネットワーク構築が必要なのか、自身でシュミレーションをして認識しておくことは重要です。
製品を紹介する側もされる側も、不確かな場合は確かなことの範囲でおこない、不確かなことを明確にしながら活用することが求められています。
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