フォークリフトはやめたほうがいい?年収は？フォークで稼ぐ方法を解説!

フォークリフトの作業といえば、「力作業が無い」「物を運ぶだけ」というイメージだと思います。

運転がメインの仕事ですが、実際はどうでしょう。

「フォークリフトはやめとけ」といわれる理由を解説していきます!

これから免許の取得を考えている人、フォークリフトの仕事に転職を考えている人、参考にしてください!

フォークリフトの種類

フォークリフトの種類は多く、機能や大きさもさまざまで、現場によって使い分けられています。

カウンターバランスフォークリフト

カウンターバランスフォークリフトは座って運転する一般的なフォークリフトです。

車体後方にカウンターウエイトを設けており、荷物の荷重に耐える作りです。

リーチフォークリフト

リーチフォークリフトは立ったまま運転するタイプのフォークリフトです。

特徴は前方についているつめが前後方向に可動することによって、狭い場所での作業に向いています。

サイドフォークリフト

サイドフォークリフトは、車体の横につめがついています。

木材・パイプなど、長いものを運ぶ時に使用されます。

ウォーキーフォークリフト

ウォーキーフォークリフトは、作業者が歩きながら操作をするタイプです。

狭い場所や天井が低い場所での作業に最適です。

マルチディレクショナルフォークリフト

マルチディレクショナルフォークリフトは、前後左右に走行できるのが特徴で切り返しのスペースが要らない分、狭い場所での作業が可能です。

オーダーピッキングトラック

オーダーピッキングトラックの特徴はつめと運転席が一緒に昇降します。

高いところの荷物を出し入れする際、上を見上げることなく確実につめを刺す事ができます。

しかし高所作業になるので、安全帯が必要になります。

H2フォークリフトの免許

フォークリフトを運転するには、敷地内であっても免許が必要です。

資格の種類は以下の2種類になります。

フォークリフト運転特別教育	1t未満
フォークリフト運転技能講習	1t以上

(引用元:コベルコ教習所)

公道を走る際には特殊免許が必要になります。

最高速度が15km/h以下	※小型特殊免許
最高速度が15km/h以上	大型特殊免許

(引用元:日本産業車両協会)

小型特殊免許は普通自動車運転免許をもっていれば、新たに取得する必要はありません。

免許取得の難易度が高くないので、資格を活かした仕事を探している人にはおすすめです。

資格を持っていれば、製造、物流、建設とさまざまな現場で活用できます。

勤務場所

フォークリフトは以下のような場所で主に使用されています。

使う場所によってフォークリフトの大きさやタイプが変わってきます。

フォークリフトに向いている人

これからフォークリフトの仕事をしようとしている方は、自分が向いているか、向いていないかを知ることは大切です。

乗り物運転が好きな人

機械の操作や運転が好きな人は、打って付けの職種です。

作業中はフォークリフトに乗っている時間が長いので、操作することに対して楽しさを感じる人、車の運転が好きな人も向いている仕事といえます。

安全に配慮できる人

毎日の作業の中で、危険は常に潜んでいるので、些細な操作ミスが重大事故につながります。

フォークリフトでの事故で多い原因は

常に安全に気を付けていないと、自分が怪我をするだけではなく、誰かに怪我をさせる恐れがあります。

現場によって、安全に対する配慮の仕方は変わってきますが、危険を察知できるかが、事故を未然に防ぐポイントになってきます。

危険を察知できる人は、安全に配慮できる人です。

危険を察知するには経験が必要だと思います。

作業をするうえで「事故がおこるかもしれない」という「かもしれない」の行動が事故を未然に防ぐカギになります。

正確に作業ができる人

フォークリフトは簡単に重い物も運ぶことができますが、気を抜くと運転ミスをするなどして、大惨事になりかねません。

長時間の運転でも集中力を絶やさず作業できる人が良いでしょう。

狭い場所の作業や、高いところに荷物を置く作業は、技術が必要になります。

作業時間も決められているため、決められた場所から場所へ、いかに早く正確に作業できるかが求められます。

荷物の中には、割れ物や傷つきやすい物があり、常に周囲の安全に気を配り正確に作業ができる人が好まれるでしょう。

フォークリフトに向いていない人

フォークリフトの仕事は1日中、ほぼ同じ事の繰り返しをしています。

作業を繰り返す中、いかにコンスタントに作業できるかが重要になります。

では、フォークリフト作業に向かない人はどのような人なのでしょうか。

ここでは、フォークリフト作業に向かない人の特徴を解説していきます。

飽き性の人

フォークリフトの作業は単純で荷物を決められた所に運ぶだけというのが多く、飽きがきやすいです。

今まで、単純作業をしたことがない人は、毎日の同じ作業に面白みがないと感じ、辞めていく人もいます。

仕事が雑な人

仕事が雑な人は、荷物を破損させたり人に怪我を負わせたり、大きなミスにつながる可能性があります。

雑な仕事をして喜ぶ会社はなく、上司や同僚からも信用がなくなり、協力してくれる人もいなくなるでしょう。

ミスを連発していると会社は多大な損失となり、あなただけの問題ではなくなります。

そうなれば、当然処分の対象になります。

ルールを守れない人

ルールを守れない人は、人に怪我をさせるか、自分が怪我をする恐れがあり、最悪の場合重大事故につながります。

大手は安全に関して厳しいルールと罰則を設けていますが、中小企業は「ルールはあってないようなもの」というところもあります。

ルールが守れない人の身勝手な行動でヒューマンエラーがおきるのです。

「フォークリフトはやめとけ」といわれる理由

どんな職業でも、向き不向きはありますが、フォークリフトの場合は倉庫内や野外での作業が多く、暑さや寒さに耐えながらの作業になります。

「空調設備のある部屋で仕事がしたい」という人はやめておきましょう。

体力的にしんどい

フォークリフトで荷物を運ぶだけの作業だと体力はあまりつかいませんが、会社によってはピッキングをしながらの運搬という作業もあり、荷物を集荷しながらの運転は体力のない人は辛いと感じるでしょう。

冷凍倉庫の中での作業は体調管理が大変です。

－20度以下の倉庫で肌がカサカサになるのはあたり前で、重症の人は耳や指の凍傷になる人もいます。

マスクも重要で冷凍庫の空気を吸い込むと、気管支炎を起こしてしまうこともあります。

寒い場所では急に眠くなることがあり、原因は低体温症によるものです。

屋外での作業では安全のため、炎天下でもヘルメットと長袖着用が義務付けされている会社があり、暑さや寒さに慣れていない人は辛いと感じるでしょう。

精神的に辛い

「リフトマンは一人作業なので、気楽に作業できて精神的に楽」と思っている人は、「現場による」ということを知っておいてください。

以下の理由で精神的に辛い思いをしている人は多くいます。

積み降ろしを急かされる

職場には次々と荷物が運ばれてきます。

トラックの運転手の中には

時間が過ぎてるから、早く積んで

と急かしてくる人や、もたついていると、怒鳴る人もいます。

「負けん気」が強い人は「自分の運転技術を磨くしかない」と思うかもしれませんが、そうでない人はストレスが溜まってしまいます。

物を壊さないか心配

フォークリフトの運転は、車とは全く違うので、油断をしていると荷物や製品を破損させてしまいます。

よくある破損原因というのは

壊れやすい物を運ぶ場合や、狭いところでの作業はストレスを感じることがあります。

しかし、荷物を破損させた時、本人の過失が大きい（ルールを守らなかった）場合や製品の値段が高い場合など、状況によっては何割か負担をさせられることがあります。

同じことの繰り返しが苦痛

同じ事の繰り返しというのは、フォークリフトの作業に限ったことではありませんが、

毎日決まった場所から場所へ荷物を運ぶだけで、ほとんど変化のない毎日が、苦痛だと感じる人は多いです。

体をこわす

フォークリフトの車体には全くクッションと呼ばれる装備がありません。

乗り心地は悪く、同じ姿勢で運転しているため、腰に負担がかかります。

長年やっていると、腰痛を発症する人もおり重症化すると、フォークでの仕事ができなくなる可能性があります。

なお、腰痛の持病がある人には、おすすめできない職業です。

フォークリフトで生活できるのか

フォークリフトは物流倉庫、工場などさまざまな場所で使用されていますが、将来性があるか考える必要があります。

リフトマンの平均年収

リフトマンの平均年収は「求人ボックス」によると以下のとおりです。

フォークリフトの平均年収

雇用形態	年収
正社員	354万円

フォークリフトの平均時給

雇用形態	時給
派遣社員	1,268円
アルバイト・パート	1,134円

フォークリフトの需要

物流倉庫では自動化が進み、搬送やピッキング作業をロボットが作業をする時代になってきています。

自動搬送ロボットのメリットは

などにつながり安定したパフォーマンスが期待できます。

倉庫の自動化によって仕事の減少傾向はリフトマンにとってデメリットです。

とはいえ、大半の配送センターの現状はトラックで運ばれてきた荷物を、コンベアーに乗せ流れてきた荷物を人の手で振り分け、フォークリフトでトラックへ積み込むという流れです。

冷凍倉庫内でも、食材を人間の手で箱詰めしたあと、フォークリフトでトラックに荷積みし各店舗に配送されています。

ロボットや搬送システムには高い導入コストがかかるため、自動化が進んでいるのは一部の大手企業だけです。

これから先、フォークリフトの仕事が無くなることはありませんが、少なくなっていくのは間違いありません。

フォークリフトで稼ぐには

フォークリフトの仕事でも、残業の有無や夜勤がある会社は日勤での給与と比べると、大幅に変わってきます。

では、どのように稼いでいけばいいのでしょうか。

深夜労働で稼ぐ

フォークリフトの仕事でも、残業が毎日のようにある会社や、2交代の会社があります。

厚生労働省によると、深夜労働は通常の25％以上割増なので、大幅な増額が見込めます。

割増賃金率休日労働になると、35％以上と働き手が少ない曜日、時間はねらい目です。

時間外労働	2割5分以上（1ヵ月60時間超える時間外労働5割以上）
休日労働	3割5分以上
深夜労働	2割5分以上

「フォークリフトで稼ぎたい」という人は、残業や深夜労働がある会社に転職することも視野にいれましょう。

長く続けること

作業自体は毎日同じ荷物を同じ場所に積み下ろしすることが多く、慣れてしまえば体が覚えるので、頭をあまり使いたくない人は長く続けられるはずです。

正社員の場合初任給は安いと感じるかもしれませんが、手当、昇給、有給、ボーナス、退職金と正社員ならではの特権が得られます。

さらに、定年後も再雇用制度があるので、今まで通りの仕事を続けられる可能性があります。

会社側も新たに従業員を入れなくてすむので、コストの削減につながります。

資格を取得する

下記などの資格をフォークリフトと合わせて持っていると、作業の幅も広がり給与面でも差が出るでしょう。(普通自動車運転免許は必須)

資格を取るために、開所側が講習を開いたり、費用を負担してくれることもあるので、資格を取る際は、会社側に相談してみるのもいいでしょう。

フォークリフトとはまた違いますが、もし転職を考えているなら、下記記事を参考に資格を取得してみてはいかがでしょうか。

まとめ

これからフォークリフトの免許取得を考えている人は、フォークリフト運転特別教育修了証ではなく、フォークリフト運転技能講習修了証を取得しましょう。

運転特別教育修了証の場合、作業の幅が限られてしまいます。

一般的なフォークリフトは1t以上なので、運転技能講習修了証をおすすめします。

転職を考えている人は、応募先の会社に作業内容を詳しく確認しましょう。

フォークリフトの仕事が自分に向いているかを考え、入社後に後悔しないようにするためです。

単純作業が苦手ですぐに飽きてしまう人や、物足りなさを感じている人はフォークリフト以外の資格の取得を考えてみてください。

フォークリフトの仕事をしていると、腰に負担がかかってきます。

長く続けるために、毎日5分〜10分間のストレッチをおすすめします。

時間は短くて構わないので、毎日続けることが大事です。

フォークリフトの作業は重いものを運ぶ作業が少ないため、年齢が高くなっても続けられることが魅力です。

そのため、経験があればフォークリフトの求人は多いので、熟年の方でも即戦力になるでしょう。

一般的に、リフトマンは男性が多いというイメージですが、最近は女性も現場で活躍しています。
「フォークリフトはやめとけ」という人もいますが自分が好きな仕事、やりがいが感じられる仕事で生活していければ、これ以上のことはないと思います。

フォークリフトの仕事は倉庫作業員に多いです。

下記記事も参考にして下さいね！