中国輸入の利益率はどのぐらい?やり方ごとの解説と計算方法もあわせて紹介!

中国輸入の利益率はどのぐらい?やり方ごとの解説と計算方法もあわせて紹介!

中国輸入は利益がいいと聞くけど、実際にはどのぐらいなのか?

中国輸入を始めたけど、利益率の計算方法が分からない

こう思う方も多いのではないでしょうか?

中国輸入は仕入れ方法によっても、利益率は大きく変わってきます。

また、仕入れ価格が安いからといって、利益がしっかり計算できていないと儲けが出ていなかった、なんてこともあります。

本記事では仕入れ方法別の利益率や、利益計算方法などについて解説していきます。

目次

中国輸入の利益率はどのぐらい?やり方ごとに解説

一般的に中国輸入の利益率は30%程といわれています。

しかし、仕入れ方法によっては15%〜50%まで幅があります。

中国輸入の仕入れ方法は大きく分けて3つ

  • 中国輸入×小売店からの利益率
  • 中国輸入×メーカー仕入れの利益率
  • 中国輸入×OEMの利益率

それでは1つずつ見ていきましょう。

中国輸入×小売店からの利益率

小売店から仕入れて商品を販売する場合の利益率は、一般的に15%〜25%程です。

中国輸入における小売店とは

  • アリババ
  • タオバオ
  • AliExpress
  • TMALL

などの個人輸入ができるECサイトのことです。

中国のECサイトは多数あり、どれも日本国内よりも低価格で仕入れることが可能です。

引用:アリババ

中でもアリババは業者向けの卸サイトで、工場や卸業者が直接商品を出品しており、

卸値で購入できる為、安く仕入れができます。

また、工場の中には商品にロゴの印字や、タグを付けるといったOEMに対応しているところもあります。

ただし、ロット単位での大量購入が基本となるので、回転率の良い商品なのかをしっかりと見極める必要があります。

ECサイトによっては1点から購入できたり、取り扱い商品数が多かったりと、さまざまな特徴がある為、複数のECサイトを比べることが重要です。

中国輸入×メーカー仕入れの利益率

メーカーから仕入れて商品を販売する場合の利益率は、一般的に30%〜40%程です。

中国の展示会に直接行ったり、電話やメールで仕入れの交渉をする為、仕入れ価格を下げることが出来ます。

中国輸入の場合、上海、北京、広州、香港などの展示会で直接メーカーと契約します。

中国輸入×OEMの利益率

OEMの場合の利益率は、一般的に40%〜50%程です。

OEM商品の場合、直接工場との取引になるので先に紹介した小売店仕入れや、メーカー仕入れよりもさらに安く仕入れが出来ます。

また、安価でオリジナルの商品を製造でき、価格競争に巻き込まれずに販売ができる事で利益率が上がります。

ただし、ロット単位での発注が必要となり、一度の注文で大量の在庫を仕入れることになります。

その分、大きい資金も必要になり、その在庫を販売する為のマーケティング能力も必要です。

広告宣伝をする場合、その分利益率も下がります。

また、中国輸入においてどの仕入れ方法であっても、輸入代行業者を使うのが一般的です。

輸入代行業者に支払う手数料も、商品代金の数%や月額料金が必要となる事を念頭に入れ、仕入れを行いましょう。

中国輸入の利益計算方法8ステップ

中国輸入でしっかりと利益を出していく為には、利益の計算方法を理解しなければなりません。

いくら販売価格が高くても、最終的に利益が残らなければ意味がありません。

利益の計算方法は以下の通りです。

利益=販売価格ー仕入れ価格ー国際送料ー各種手数料

中国輸入では、税金や国際送料、輸入代行業社への手数料など輸入経費がかかります。

それでは8つのステップに沿って、詳しく見ていきましょう。

ステップ1:仕入れ価格

商品原価とも言います。

商品代金+中国国内でかかる送料のことを指します。

商品代金は商品を製造する為にかかった費用だけでなく、製品開発やパッケージ、検品費用なども含まれます。

仕入れ価格は中国輸入において最も基本的な経費で、販売価格から差し引く中で一番大きな割合を占めています。

この仕入れ価格を抑える事ができれば、利益率の改善に繋げる事が出来ますので、ぜひ取り組みたい項目です。

ステップ:2 国際送料

中国から日本への輸送料金です。

経費の中では仕入れ価格の次に、占める割合が大きくなります。

国際送料は船便か航空便か、使用する輸入代行業者によって変わってきます。

航空便の場合、重量で料金が決まり1キロ当たり15〜25元が一般的です。

船便の場合、重さではなく容積で料金が決まり、日本に到着するまで10〜15日程かかります。

その分、航空便よりも料金は安くなります。

取り扱う商品が大きく重いものであれば、料金も高くなります。

ステップ3:代行手数料

中国輸入では輸入代行業者を使用するのが一般的ですので、商品代金の数%を輸入代行業者に支払います。

商品代金に対して3〜8%を支払いますが、月額料金で支払う輸入代行業者もあります。

また、さまざまな検品や発送のオプションがあり、別途料金が必要になります。

ステップ4:関税

商品を輸入する際にかかる税金です。

関税は商品代金に対してかけられるのではありません。

CIF価格(商品代金+送料+保険料等その他経費)×関税率

で算出が出来ます。

また、関税率には簡易関税率と実行関税率があり、課税対象金額20万円以下の場合、簡易関税率が適用されます。

課税対象金額が20万円を超える場合、実行関税率が適用されます。

主な商品の実行関税率の目安はこちらを参考にするといいでしょう。

ステップ5:為替

為替レートは銀行レートを基準にして計算されますが、当日のレートに+0.5〜1円程、上乗せして請求する代行業者が多いです。

ステップ6:梱包資材費

商品の発送に使用する緩衝材やダンボールなどの資材代です。

代行業者によっては別途請求するところもありますが、日本国内の配送に使用する資材費と考えて良いでしょう。

ステップ7:ECサイト利用料

日本の販売先でAmazonやメルカリなどのECサイトを利用して販売する場合、各プラットフォームでの利用料がかかります。

例えばAmazonでは、FBA(Fulfillment by Amazon)という商品の保管や、梱包、発送までを代行するサービスがあり、月額の利用料や配送代行手数料+倉庫保管手数料もかかります。

また、メルカリでは月額での利用料は不要ですが、商品が売れた時に販売手数料として10%を支払います。

ステップ8:広告宣伝費

OEM商品を販売する場合、広告宣伝をするのが必須になってきます。

認知度も実績もない商品を販売するには、まずお客様の目に商品が留まらなくてはいけません。

初めのうちは広告宣伝費をかけ、売上を伸ばしていく必要があります。

中国輸入代行業者の手数料

中国輸入では輸入代行業者は必要不可欠です。

なぜなら個人で輸入が難しい商品や、輸入の際に必要になる作業や手続きなど、全て代行業者が代わりに行ってくれるからです。

また、中国語が分からない場合でも代わりに対応してくれ、値段交渉も可能になります。

このように輸入代行業者を使えば安心、安全に中国輸入が出来ますが、その分手数料もかかります。

ここでは3社の輸入代行業社を例に取って、手数料をみていきましょう。

CiLELの手数料

引用:CiLEL

CiLELは月額料金で3つのプランがあります。

一般会員PS(パートナーシップ)会員PM(プレミアム)会員
月額料金無料13,000円/月(税込)29,000円/月(税込)
代行手数料8%6%0%
代行手数料の割引25%OFF100%OFF
作業費用の割引最大30%OFF最大40%OFF

PS会員以上になると、代行手数料、検品修繕サービスや物流加工サービスが割引されます。

ラクマートの手数料

引用:RAKUMART×1688

ラクマートは商品金額の合計で手数料が変わる一般会員と、定額会員があります。

一般会員の金額別の手数料は下記になります。

V0V1V2V3V4V5V6V7V8V9V10
合計金額(円)0100,000200,000500,0001,000,0002,000,0004,000,0006,000,00010,000,00015,000,00030,000,000
手数料5%5%4.9%4.8%4.7%4.6%4.5%4.4%4.2%4%3%

例えば、実際の取引が100万円を超えた場合、手数料は4.7%になります。

定額会員の利用料金は下記になります。

30日60日90日
利用料金28,000円50,000円70,000円
代行手数料0%0%0%

1ヶ月ごとではなく、30日ごとで利用料金が設定されています。

THE直行便の手数料

引用:THE CKB

THE直行便では月額料金で4つのプランがあります。

エコノミースタンダードビジネスファースト
月額料金1,980円9,800円29,800円59,800円
代行手数料(入庫費)1元/1点無料無料無料
代行手数料(出庫費)1元/1点無料無料無料

先に紹介した2社にはない、入庫費、出庫費がエコノミープランだとかかります。

中国輸入の利益率を改善する3つの方法

中国輸入で利益率を計算した結果、予想していたよりも利益が少なかった場合は、利益改善に取り組んでみましょう。

利益改善に取り組む場合、大きく経費がかかっているものから改善するのが効果的です。

特に経費の中で大きく割合を占めている仕入れ価格と輸送費は、抑えることで大幅な利益改善に繋がります。

仕入れ価格を下げる

まず、経費の中で一番大きな割合を占めている仕入れ価格を見直しましょう。

仕入れ価格は大量購入や、値引き交渉で下げることが出来ます。

仕入れ価格を下げる3つの方法は

  • 仕入れ先を変更する
  • 大量に仕入れる
  • 製造業社と値引き交渉をする

それぞれみていきましょう。

1.仕入れ先を変更する

中国輸入で仕入れるECサイトは多数あり、その多くが同じ商品や類似品を取り扱っています。

同じ商品であれば、ECサイトを変更することで安く仕入れが出来ます。

ただし、画像が同じでも発注してみたら違う商品だったという事もある為、ECサイト選びは慎重に行いましょう。

2.大量に仕入れる

仕入れロットを増やすことによって、仕入れ価格は安くなるのが一般的です。

売れる商品であれば仕入れ頻度を下げたり、一度に多く仕入れる事で仕入れ価格を安く出来ます。

3.製造業者と値引き交渉をする

業者と長期的に取引をする場合や、他の商品も依頼をするなど、業者に取ってメリットになる条件を提示し価格交渉をします。

業者が自分と取引をしメリットがあると感じてもらえれば、こちらの条件を受け入れてくれる可能性もあり、仕入れ価格を抑える事が出来ます。

輸送費用を下げる

輸送費も経費の中で大きな割合を占めているので、輸送費を下げることで利益を増やすことが出来ます。

輸送費用を下げる2つの方法は

  • 輸送方法を変える
  • 商品の大きさを変える

それぞれみていきましょう。

1.輸送方法を変える

船便は航空便に比べ、大幅に輸送費を削減出来ます。

しかし、航空便に比べると日本への到着日数がかかる為、早めに発注をしなければいけません。

また船便は大型の荷物でも輸送できるので、小型は航空便、大型は船便と使い分けるといいです。

2.商品の大きさを変える

輸送費は商品の大きさや容量で決まります。

アパレルやぬいぐるみなどの圧縮できるものは圧縮して小さくする、大型で重い商品を小型で軽い商品に切り替えるなどで輸送費を削減できます。

圧縮包装は代行業社によっては、オプション料金を支払い行ってくれるところも多数あります。

商品の切り替えはすぐにおこなうのは難しいですが、利益があまり出ていない商品から見直すといいでしょう。

販売価格を上げる

経費を削減し、同時に販売価格も見直せば利益改善に繋がります。

値上げは一見ネガティブに感じられるかもしれませんが、きちんと見極めておこなえば販売数が落ちる事なく、利益を増やせます。

販売価格を上げる2つの方法は

  • 競合の少ない商品の販売価格を上げる
  • ショップの評価を上げて、販売価格を上げる

それぞれみていきましょう。

1.競合の少ない商品の販売価格を上げる

販売価格を上げるのは利益率を上げる為に、一番手っ取り早い方法です。

ですが、販売数にも影響する為、慎重な判断が必要です。

単純に全ての価格を上げるのではなく

  • 競合のいない、もしくは少ない商品
  • リピートの多い商品

の価格を上げるようにしましょう。

また、値上げ理由を明確にしお詫びをする事で、リピーター購入者の信頼を維持することも忘れてはいけません。

3.ショップの評価を上げて、販売価格を上げる

ご自身がネットショップで商品を買う時を想像してみてください。

例えば、同じ商品であっても

  • A店 1,200円 評価数 ★☆☆☆☆ レビュー 0件
  • B店 1,500円 評価数 ★★★★★ レビュー 20件

どちらから購入したいと思いますか?

300円高かったとしても、B店から購入したいと思うはずです。

このようにショップの評価が高ければ、販売価格を上げても購入してくれるのです。

中国輸入の利益率はどのぐらい?やり方ごとの解説と計算方法もあわせて紹介!:まとめ

中国輸入の利益率とその改善方法もあわせてお伝えしました。

まずは仕入れ方法による利益率の違いを理解し、実際にどれぐらいの利益が出ているのかを計算する事が大切です。

そして利益率の改善をはかり、中国輸入の利益最大化を目指しましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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