倉庫作業員は将来性なし！？やめたほうがいい？まったくそんなことない理由

倉庫作業の仕事への不安はありませんか？

上記のように感じている人もいますよね。

成長中の物流業界にとって、倉庫作業員は必要な人材です。

そして、スキルを磨いた人は将来性があるでしょう。

本記事では、以下についてまとめています。

• 「底辺」や「やめとけ」、「きつい」といわれる理由
• 正社員の実情や年収
• 倉庫作業員の将来性
• 将来への対策

倉庫作業員の仕事への不安を減らしたい人は、ぜひチェックしてくださいね。

倉庫作業員は辞める人が多い？底辺だと言われる5つの理由

倉庫作業員は辞める人が多いからか、底辺といわれてしまうことがあります。

具体的な理由は以下の5つです。

では、具体的に紹介していきます。

体力的にきつい

倉庫作業員は体力を使う仕事できついため、辞める人が少なくありません。

広い倉庫内の移動や重い荷物の持ち運びにより、疲れがたまりやすいからです。

また、以下の理由もあります。

よって、若者や体力に自信がある人以外は、体力が続かず辞める道を選ぶ人もいます。

残業が多い

物流業界は残業が多い傾向で、プライベートを重視したい人には向かないでしょう。

取り扱う荷物数の増加や人手不足のため、残業がない職場の方が珍しいかもしれません。

残業は月に10時間以下で暇といった人もおり、会社によっては残業が少ないようです。

しかし、SNSには以下のような声が多く見られました。

残業が夜遅くまであったり毎日のように残業したり、残業が多い倉庫作業員の人は辞めたいと感じる人も少なくありません。

倉庫内の環境がよくない

冷暖房がない倉庫の場合、冬は外よりも寒く、夏は40度以上にもなり厳しい環境です。

厳しい環境の中での長時間労働は、心身共に疲れ切ってしまいますよね。

冷暖房が完備されている倉庫で働いている人だと気温は快適ですが、ほこりっぽさや閉鎖された空間にストレスを感じる人もいます。

以上のように、冷暖房がないまたは冷暖房があっても倉庫の環境が合わない人もいます。

単調作業が苦痛

仕分けをして荷物を運ぶといった単調作業が苦手な人には、倉庫作業員の仕事は苦痛に感じます。

毎日、同じ作業の繰り返しに、飽きたり嫌になったりするからです。

短期のアルバイトで検品作業をしていた人のなかには、

ずっと同じ商品を見続けて、気がおかしくなりそうだった

と話しています。

黙々と集中できる人にとっては達成感がありますが、単調作業が苦手な人にはストレスを感じるでしょう。

単調作業が苦痛で合わず、辞めていく人も少なくありません。

人間関係がギスギスしている

他業種の職場でもあるため倉庫作業員だけに限りませんが、コミュニケーションがスムーズでない職場もあります。

業務に必要な話をしたいだけなのに、態度が悪かったり嫌味をいわれたりといった口コミも見られます。

根性論や罵声が飛び交うような会社もあるようです。

人間関係が良好でない倉庫の場合は、辞めていく人があとを絶たないでしょう。

倉庫作業員はやめとけって本当？

倉庫作業員はやめとけという人がいるのは事実です。

しかし、体力がある人や単調作業も集中してできる人は、倉庫作業の仕事が適しています。

では、なぜ「やめとけ」という人もいるのか解説します。

長く続けられる仕事ではない

早朝や深夜のシフトもあるため、長く続けるには厳しいシフトといえます。

勤務時間がバラバラだと体内時計も狂い、体の疲れがよく取れないでしょう。

倉庫作業の仕事ではありませんが、筆者は以前、夜勤のある仕事でした。

昼間の勤務があったり夜勤があったりして、体がうまく対応できず体調を崩していた時期もあります。

時間帯を問わず働ける体力がある人以外は、長く続けられないかもしれません。

転職が難しい

実際に倉庫作業の仕事をしているまたはしていた人からは、体力はついたが履歴書に記入できるスキルは特にないといった声があります。

デスクワークよりも体力が必要とされる、立ち仕事の方が転職しやすいでしょう。

仕事の経験が倉庫作業のみで資格もないと、転職が難しいかもしれません。

AIに仕事が奪われる人も

倉庫内の自動化が進んでおり、必要とされる人員は減っていくと予想されています。

世界的にも各社がAIやロボットを導入しているからです。

倉庫作業関連の資格を持っていたり管理する立場だったりする人でなければ、真っ先に仕事が減っていく恐れがあります。

今まで通りの働き方を続けたままでは、将来、AIに仕事が奪われる人もでてくるでしょう。

倉庫作業員の正社員はきつい！年収が低い！？

正社員の責任を重く感じる人、人が足りず残業が辛い人には「きつい」と感じます。

また、倉庫作業員の平均年収は、全国平均を下回っていることも要因かもしれません。

具体的に紹介していきます。

責任と時間厳守がきつい

商品を時間通りに発送する責任、時間厳守が厳しく、きついなと感じる正社員の人は多いのではないでしょうか。

商品の到着が遅れるとクレームが入るため、謝罪の電話や訪問などのクレーム対応が必要だからです。

他には、以下のような場面でもきついと感じます。

• 時間厳守するために、アルバイトやパートの人達への教育
• 荷物が増加していて常に時間との勝負

時間を守る責任が重いと感じるため、きついといわれています。

いつも人手不足できつい

倉庫作業の仕事は辞めていく人が多く、現場は人手不足に悩まされています。

1日で辞めてしまう人も珍しくないため、1年中アルバイトも正社員も募集している会社があります。

仕事量は増える一方なのに人が増えない、つらいと感じても無理はないですよね。

年収は350万前後　

倉庫作業員の正社員の平均年収は、350万円前後です。

国税庁によると正社員の平均年収が508万円なため、全体平均よりも低いことがわかります。

国税庁　令和3年分　民間給与実態統計調査

しかし、倉庫作業員の年収を確認すると、400万円台や500万円台の層も一定数いますね。

勤続年数や資格の有無、管理職などによって差がでてきそうです。

以上のように、働き始めの年収は全体平均より低いことがわかりました。

　

倉庫作業員は将来性があるのか？

倉庫作業員は成長中の物流業界には欠かせない存在です。

また、AI時代にも人の手が必要とされる現場もあります。

倉庫作業員の将来性について解説します。

物流業界は成長中

コロナ渦をきっかけにインターネットで買い物をする人が増え、物流業界は急成長しています。

時間や場所を問わず購入できるため、物流業界は今後も伸びていくでしょう。

経済産業省・国土交通省・農林水産省　1.（1） 物流の現状：EC市場の推移・規模、宅配便取扱個数・再配達率

新しいシステムを入れ効率化を進める会社は、さらに取り扱う荷物が増え利益も上がるといえます。

よって、物流業界は将来性があるでしょう。

すぐに全ては自動化されない

現在の仕事はAIに半分ほど奪われるといった研究結果もあるが、完全自動化は厳しいといった見解もあります。

（出典：総務省　人口減少時代のICTによる持続的成長）

荷物の大きさや扱い方も細かく異なるため、どうしても人の手による作業は必要です。

たとえば、

だと自動的に判別したり、ロボットが箱に詰めたりするのは難しい作業でしょう。

また、Amazonのような大企業は十分な投資が可能ですが、全ての会社が自動化に向けて十分に投資するためには年数が必要といった見方もあります。

以上のように、すぐには倉庫内の作業も完全には自動化されないと予想されています。

倉庫作業は誰にでもできる仕事

倉庫作業の仕事は荷物の受け取りから仕分け、運搬や発送準備などで特に難しいスキルは必要とされません。

体力があると未経験の人もできるため、始めやすい仕事です。

毎日、広い倉庫を歩き回るため、体が鍛えられると前向きな意見もあります。

誰にでもできる仕事でつまらないと感じる人もいますが、荷物を無事に届けたい想いでやりがいをもって働いている人もいます。

誰にでも挑戦できる仕事であり、集中力がある人や繰り返しの作業が得意な人には向いている仕事です。

倉庫作業員の将来性は己のスキル次第！

AIに仕事が奪われない人は、AIにはできない仕事ができる人です。

たとえば、単純作業は自動化できますが、一人ひとりに合わせたコミュニケーションや新たなアイディアは人にしかできません。

将来に備えてできることをまとめているため、ぜひ参考にしてください。

倉庫作業関連の資格を取る

倉庫作業員の人は日々の仕事に取り組みながら、仕事関連の資格を取ることをおすすめします。

アルバイトやパート、正社員を問わず、資格を持っている人は貴重だからです。

倉庫作業に関する資格を表にまとめました。

資格名	詳細
倉庫管理主任者	倉庫全体の管理ができる。仕事中の事故や災害を防ぐための管理も含め、火災への対応、従業員研修など。
運行管理者	トラックや運転手の管理ができる。配送に支障がでないように運転予定を立てたり、運転手の健康も考えたシフトや管理をしたりする。
フォークリフト運転技能者	荷物を運ぶ専用の車両を運転できる。
ロジスティクスオペレーション	3級は約3年勤務のリーダー職相当、2級は約5年勤務している中堅職相当の人が受験できる。倉庫作業について全体的に幅広く知識がある証明になる。

今後も倉庫作業員として仕事を続けたい場合は、ぜひ資格を取りさらに現場で活躍しましょう。

他業界のスキルを磨く

将来に備えて他のスキルも磨きたい人は、AIにはできないような人ならでは分野が最適です。

物流業界だけではなく全体的に、自動化が進められているため将来性のあるスキルが有望でしょう。

たとえば、以下のような仕事は今後も必要とされています。

上記の例を元にすると、

• プログラミングを学ぶ
• 福祉関係の資格を取っておく
• どんな職場でも必要とされるコミュニケーションのセミナーを受講する

といった行動をしてスキルを磨いていきましょう。

以下の記事もぜひ参考にしてくださいね。

副業もおすすめ

在宅でできる副業は立ち仕事に比べて、体への負担も少なく始めやすいためおすすめです。

将来に備えて複数の収入源があると、安心して生活できますね。

以下のような副業がありますよ。

副業	内容
不用品販売	●自宅にある不用品を販売●メルカリやヤフオクなどのフリマアプリを利用
物販	●物作りやDIYができる人は自分の作品をminneやBASEなどで販売●OEMで自分のブランド商品を販売する
プログラミング	●自動化に必要なプログラミング言語の習得●副業としてITエンジニアの仕事を一部担当する
Webデザイナー	●Webデザインを学ぶ●Webサイトの色や装飾、レイアウトなど

不用品販売は副業が初めての人も挑戦しやすいでしょう。

興味のある分野を学びながらの副業もおすすめです。

物販NAVIではOEMについての情報を多く発信しているため、ぜひチェックしてくださいね。

倉庫作業員の将来性は厳しいが備えた人は生き残る！

倉庫作業員の将来性は、スキルを磨くか磨かないかで明暗が分かれるでしょう。

誰にでもできる業務でロボットにもできるならば、仕事が減ってしまいますよね。

倉庫作業に関する資格の勉強や取得を通して、さらに仕事の幅を広げていくことをおすすめします。

また、他業界のスキルを磨く、または副業もぜひ検討しましょう。

AIやロボット化がどこまで進むのか予想は困難かつ、新たな職業も生まれると考えられています。

将来がどうなっているか誰にもわかりませんが、今できることをコツコツとやり将来に備えましょう。

---