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ヤフオクには、まとめて取引という便利な機能があります。
出品者が同一である複数の商品を落札した場合、落札者が出品者に対して、取引を1つにまとめるように依頼できるというものです。
「便利そうだけど、出品者への依頼方法がよく分からない」
「商品をまとめると送料はどうなるんだろう?」
「まとめて取引の依頼がきたんだけど、どうしたらいいの?」
このように、まとめて取引についての情報が足りていない段階では、まだ不安もあり、利用を躊躇してしまうかもしれません。
しかし、まとめて取引は使い方や注意点さえ覚えれば誰でも使いこなせるようになります。
送料が安くなったり、取引がスムーズになったりと、落札者や出品者の双方にとってメリットがある機能なので、覚えておいて損はありません。
ただし、状況次第ではデメリットもあり、柔軟な使い分けが重要になってきます。
この記事では、まとめて取引の方法を、落札者側と出品者側の2つの立場から解説しています。
また、利用する上での注意点についても触れているので、
・ヤフオクでの落札数が多い方
・まとめて取引の依頼を受けるかどうか悩んでいる出品者の方
・取引トラブルを避けたい方
こういった方はぜひご覧ください。
まとめて取引について正しい知識を身に着け、落札者と出品者、どちらの立場でも安心して取引ができるようになりましょう。
ヤフオクまとめて取引とは?
ヤフオクのまとめて取引とは、一人の出品者から落札した複数の商品を、1つの取引にまとめられる機能です。
例えば、Aさんという出品者が、第1巻から第3巻までの漫画本を、1冊ずつ分けて出品しているとします。
その漫画を一気に読みたいBさんは、3冊とも落札することになりますが、通常の取引では取引を1冊ずつ行わなければなりません。
当然、支払いも3回に分けて行う必要があります。
そこで、BさんはAさんに対して、落札した3冊の漫画を1つの取引としてまとめるように依頼することができます。
この依頼を出品者であるAさんが同意した場合、3冊の代金や送料を合算し、Bさんが最初に落札した第1巻の取引ナビを使って取引を進められるようになります。
このように、落札した複数の商品をまとめて取引できる機能が、ヤフオクのまとめて取引です。
ヤフオクまとめて取引のメリット
ヤフオクまとめて取引には、2つのメリットがあります。
先程の例と同じく、3冊の漫画をまとめて取引する場合を考えてみましょう。
まず、1つ目のメリットは、「取引の手間を省ける」という点です。
ヤフオクでは商品の落札後は取引ナビを使って、出品者と連絡を取り合うことになります。
さらに、商品代金の支払い、商品の受取、受取連絡、評価といったやり取りがあります。
3冊の漫画を落札した場合には、この流れを3回も行わなければなりません。
まとめて取引を使うことで、こうした取引の手間を省くことができます。
そして、2つ目のメリットは「送料が安くなる可能性がある」という点です。
例えば、漫画3冊ならゆうパケットでまとめて発送することができ、出品者負担の場合、送料は175円です。
一方、1冊ずつ分けて発送するとそれぞれに送料がかかってしまいます。
2つのパターンを比べてみると
・1冊ずつ発送 → 175円
・3冊まとめて発送 → 175円 x 3冊 = 525円
このように350円も差がつくことになります。
このように商品のサイズによっては、まとめて取引することで送料が安くなるというメリットがあります。
ヤフオクまとめて取引のデメリット
ヤフオクまとめて取引にはデメリットもあります。
まず、落札者と出品者に共通するデメリットとして、出品者がまとめて取引に同意すると取引のキャンセルができなくなるという点があります。
また、あとから一部の商品だけを除外することもできません。
まとめて取引を利用する際は、内容をよく確認した上で依頼や同意を行うようにしましょう。
続いて、落札者にとってのデメリットですが、まとめて取引の支払いにはPayPayを利用することができません。
PayPayで支払いたい場合には単品での取引を行いましょう。
また、出品者にとってのデメリットとして、まとめて取引に同意後は落札者削除ができなくなるという点があります。
そのため、落札者が支払いを行わず、連絡も取れなくなってしまった場合にはヤフオクの問い合わせフォームなどから報告をしなければなりません。
まとめて取引に同意する前に落札者の評価を確認などを行い、必要に応じて依頼の拒否をしましょう。
ヤフオクまとめて取引の送料はどうなる?
まとめて取引では、出品者があらためて配送方法や送料を設定することになります。
変更がある場合には、まとめた商品の送料を合算した金額を設定します。
例えば、クリックポストの送料188円で設定していた雑誌を、3冊をまとめて取引するときについて考えてみます。
取引はまとめたものの、サイズや重さの関係で、発送は3つに分けざるを得ない場合は、
188円 x 3冊 = 564円
このようになるため、送料は564円と設定します。
まとめて取引の依頼方法(落札者の場合)
落札者が、出品者に対してまとめて取引を依頼する方法を解説します。
まとめて取引は必ず利用できるわけではなく、いくつか条件があるため、しっかりと確認をしておきましょう。
まとめられる商品の条件
まとめて取引は、まとめられる商品の条件を満たしていない場合は利用できません。
条件は以下のとおりです。
・72時間以内に落札した商品 → 72時間を過ぎた商品はまとめられない
・取引開始前の商品 → 落札者が「取引をはじめる」を押した後はまとめられない
・まとめられる商品は20件まで → 落札日時の古いものから表示される
・出品時の設定が同じ商品 → 決済方法、商品発送元地域、送料負担が同一でなければならない
・料金体系が異なるカテゴリ以外 → 自動車、オートバイ、ボートなど
・着払い以外 → 着払いの設定になっている商品はまとめられない
・依頼を拒否された商品 → 一度でも出品者にまとめて取引の依頼を拒否された商品はまとめられない
まとめて取引の操作手順
まとめて取引を行うにはまず、出品者に依頼を送る必要があります。
まずは、落札した商品の取引ナビを表示しましょう。
まとめて取引の条件を満たしていれば「この商品はまとめて取引ができます。」と表示されます。
まとめられる商品の一覧を確認し「まとめて取引をはじめる」を押しましょう。
次のページでお届け先の地域を選択し「まとめて取引を依頼する」を押すと確認ページに移ります。
内容を確認し間違いなければ「決定する」を押しましょう。
これで、出品者にまとめて取引の依頼が送られます。
出品者が同意すると取引開始となりますが、配送方法や送料に変更がある場合があるため注意しましょう。
取引は通常と同じように、落札した商品の取引ナビで行います。
まとめて取引の場合は、一番最初に落札した商品の取引ナビを使用することになります。
まとめて取引の利用手順(出品者の場合)
続いて、出品者側から見たまとめて取引の利用手順です。
配送方法や送料の変更が必要になることもあるため、送料が出品者負担となっている場合は利益との兼ね合いを考慮し、慎重に判断しましょう。
まとめて取引の依頼を確認する
落札者からまとめて取引の依頼があると、出品者に通知が届くため、該当商品の取引ナビを確認しましょう。
「まとめて取引を確認する」を押すと依頼に同意したことになります。
依頼を受けるとキャンセルや落札者削除ができなくなってしまうため、取引メッセージで落札者と相談、送料計算など、様々な面を考えた上で同意しましょう。
配送方法や送料の変更・設定する
まとめて取引を開始したら、配送方法と送料の設定を行います。
・出品時に設定した配送方法を利用する
・別の配送方法を利用する
上記の2種類から選んで設定します。
変更がある場合には「別の配送方法を利用する」を選択しましょう。
そして新たな配送方法を選択し、まとめられた商品全てを合算した送料を設定します。
例えば、1つあたりの送料が200円の商品を、3つに分けて発送する場合は、送料欄には600円と入力します。
もし「出品時に設定した配送方法を利用する」を選択してしまうと、商品3つ分の送料が200円と設定されてしまうため注意しましょう。
配送方法と送料の設定が済んだら「まとめて取引に同意する」を押して確認ページへ進みます。
確認ページで「決定する」を押すと、落札者に対して通知が送られ、まとめて取引が開始されます。
その後は通常の取引と同じように取引ナビを使用しましょう。
取引に使用するのは、まとめた商品の中で一番最初に落札された商品の取引ナビです。
ヤフオクまとめて取引の注意点
取引のトラブルを防止するため、まとめて取引の注意点も覚えておきましょう。
特に出品者の場合は、まとめて取引の依頼が届いた時、同意の判断は慎重に行うことをおすすめします。
まとめて取引の依頼を受ける前と後で、取れる対応に差があり、依頼を受けた後はトラブルが起きた時に対処がしにくくなります。
出品者は依頼を拒否できる
まとめて取引は、商品の条件を満たしているからといって、必ずしも利用できるわけではありません。
出品者が依頼を拒否した場合は単品での取引となります。
また、一度まとめて取引を拒否された商品については、再度依頼を送ることはできません。
同意後はキャンセルできない
出品者がまとめて取引の依頼に同意すると、その後は落札者も出品者も取引をキャンセルすることはできなくなります。
また、出品者の落札者削除もできなくなります。
まとめて取引開始後に落札者と連絡が取れなくなった場合は、Yahoo!かんたん決済の支払い期限まで、取引メッセージや、連絡掲示板、評価などで連絡を試みましょう。
支払い期限が過ぎても連絡が取れない場合は
・ヤフオク!まとめて取引 連絡不能の際のお問い合わせフォーム
などを利用して対処しましょう。
送料が安くならない場合も
まとめて取引で複数の商品をまとめても、必ずしも送料が安くなるとは限りません。
例えば、A4サイズ程の雑誌を3冊まとめる場合、
・1冊ずつならクリックポストで発送できる → 188円 x 3冊 = 564円
・3冊重ねると厚くなり定形外郵便になる → 710円
このように、複数の商品をまとめることでサイズが規格に収まらなくなり、送料が高くなる可能性もあります。
この場合は、代金の支払いだけを1つにまとめ、配送は1冊ずつ送ると良いでしょう。
ただし、トラブルを防止するためにも、落札者と取引メッセージで相談をした上で配送方法を決めることをおすすめします。
まとめ
ヤフオクのまとめて取引は便利な機能ですが、状況によってはデメリットにもなり得ます。
例えば、まとめて取引を開始すると落札者削除ができなくなる点などは、出品者にとっては不安かもしれません。
取引相手の評価を参考にして、時には依頼を拒否することも大切です。
状況に応じて上手く使い分け、安心でお得な取引ができるようになりましょう。
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