現在、「せどり」は副業として多くの人から注目を集めています。
せどりとは、商品を安く仕入れ、高く売ることで利益を出すことです。今では、フリマアプリが普及し、いつでも・誰でも・どこからでも商品を売買することが可能となりました。
この記事を読まれている方は、すでにせどりを始めている・もっと効率よくせどりを行いたい!または、せどりに関する知識をもっと深めたいと思っているのではないでしょうか。
本記事では、「Amazon」が提供している「FBA」サービスのメリット・デメリット、そしてサービスの利用方法について解説していきます。
「FBA」という言葉は聞いたことがあるけど、いまひとつ理解できていない。少しハードルが高く感じる。始め方がわからない。そんなみなさんの悩みを少しでも解消していきたいと思います。
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AmazonせどりFBAのメリット・デメリット
Amazonが提供する「FBA」とは、「fulfillment by Amazon(フルフィルメント・バイ・アマゾン)」の略語です。
「fulfillment(フルフィルメント)」とは、「業務実行」や「業務遂行」といった意味があります。
つまり、あなたが実行すべき業務をAmazonがあなたに代わって実行してくれるのです。
Amazon FBAのメリット
FBAを利用するメリットは次の4つです。
1.販売したい商品が「Amazonプライム」対象商品として扱われる
2.商品ページに「Amazon.co.jp が発送します」と表示される
3.作業時間が大幅に節約できる
4.Amazonカートが取得でき、上位表示される
1.販売したい商品が「Amazonプライム」対象商品として扱われる
Amazonプライム会員であれば、「お急ぎ便」や地域限定の「当日お急ぎ便」をいつでも無料で利用できます。
購入者がAmazonプライム会員であれば当然、このサービスを無料で利用したいと考えますよね。
「FBA」を利用して商品を販売すると、あなたが出品した商品は「Amazonプライム」対象商品として扱われます。
あなたの商品は「お急ぎ便」や「当日お急ぎ便」のサービスを受けられる商品となるのです。
2.商品ページに「Amazon.co.jp が発送します」と表示される
あなたが、出品する商品ページに「この商品は〇〇が販売し、Amazon.co.jp が発送します」と表示されます。
顔の見えないECサイトにおいて「信用」をどのように得るかは、大きな課題となります。発送元がどこの誰か分からない商品より「Amazon」から出品というだけでも購入者には大きな安心があります。
「Amazon」という名前を利用できるだけでも大きなメリットがあると言えるでしょう。
3.作業時間が大幅に節約できる
これが、「FBA」サービスの最大のメリットです。梱包作業から発送業務をAmazonがあなたに代わってすべて実行してくれます。
この代行によって生まれた「時間」で商品リサーチや企画、次の利益を生みだすチャンスに変わっていくのです。
後ほど説明していきますが、「FBA」の利用には手数料が発生します。しかし、手数料を払ってでも「時間」を買う価値は十分にあるのではないでしょうか。
4.Amazonカートが取得でき、上位表示される
いくら良い商品を出品しても買い手の目に止まらなければ購入に至りません。
「SEO対策(検索エンジン最適化)」など聞いたことがあるのではないでしょうか。
つまり、いかに自分の商品を上位表示させるかということです。「FBA」を利用すればAmazonカート獲得資格が得られるうえ、優先的に上位表示されます。
Amazon FBAのデメリット
FBAを利用するデメリットは次の2つです。
1.手数料が発生する
2.商品を自分の目で確認できない
1.手数料が発生する
「基本料金」に加え、「配送代行手数料」「在庫保管手数料」などの手数料が発生します。商品の大きさ等で料金は変動していきます。
「FBA」は事業を拡大していく追加オプションのようなものです。
よって、追加料金を支払うのは仕方がないでしょう。また、預けることができない商品もあるので注意が必要です。
各種手数料やご自身が取り扱う商品が「FBA」を利用できるのかを事前に把握し、採算があるのか十分に検討する必要があるでしょう。
2.商品を自分の目で確認できない
「FBA」を利用すれば、仕入れた商品をそのままAmazon倉庫で保管できます。
商品の保管場所を考えなくてもよい点はメリットと言えますが、商品を自分で検品することができません。
安く仕入れる時に不安となる「品質」の問題を仕入れの段階で十分に担保しておく必要があるでしょう。
AmazonせどりFBAで儲からないと言われている4つの理由
先ほど、Amazonが提供する「FBA」を利用するメリット・デメリットについてサラッと説明しました。ここからは、「デメリット」の部分をさらに踏み込んで解説していきましょう。
マイナスとなる要因は事前に把握することが鉄則です。
※プラスとなる要因は後から知っても問題ありませんからね。
では、なぜ「FBA」は儲からないとよく言われるのでしょうか。「儲からない≒利益が少なくなる」その仕組みを説明していきます。
大口商品(FBA)手数料が月額4,900円かかる
やはり「手数料」は大きな問題です。Amazonへ商品を出品しようとすると大きく以下の2種類に分けられます。
・大口商品(FBA商品)
・小口商品(自己出品商品)
あなたが、これから大口商品(FBA商品)を選択してAmazonへ出品した時点で、『月額4,900円+税金』が発生します。
毎月、一定以上の販売利益を出さなければ経費負けし、赤字が確定となるのです。
さらに、ビジネスとして生計を立てようと思うのであれば、販売利益が継続して10,000円以上見込める状態が必須です。
10,000円以上の利益が出なければ、大口商品(FBA商品)として出品するべきではないでしょう。
どのくらいの事業規模で運営していくのか、また販売利益が確実に見込める商品なのかなど、事前に綿密な試算をだす必要があります。
固定費(月額手数料)は資産管理を行っていくうえで、重要な項目のひとつです。毎月必ず出ていくお金だからこそ慎重かつ計画的に考えていきましょう。
Amazon倉庫に納品する送料が地味に高い
Amazonの「FBA」を利用する目的は、せどりで効率的に安く仕入れた商品を高く売ることです。
fulfillment(フルフィルメント)」とは、「業務実行」のことでしたよね。
手数料を支払うことで業務代行してくれることは大変助かりますが、業務を代行してもらうには商品をAmazonへ送るという作業が発生します。
つまり、自己出品では必要なかったAmazonへの「送料」が発生してしまうのです。大量の商品を一度に送付してしまえば、送料を抑えることは可能です。
せどり初心者の方が初期の事業で大量に商品を仕入れ「FBA」を利用してAmazonへ出品することは考えにくいですよね。
すると、少量の商品を頻繁にAmazon倉庫へ発送することとなり、思いがけない「送料」となってしまうのです。
Amazonせどり専用ツールなどの有料サービスで赤字になる
有料サービスというのは、メリットでもありデメリットでもあります。
「有料」であるからこその対価(サービス)があります。
Amazonの大口商品(FBA)を利用することで利用できる専用ツール(有料)が多くあります。
主に拡張機能を有したサービスが数多く存在しており、商品のデータ管理や情報収集に大変役に立ちます。しかし、データ管理というのはご自身の目では管理できないほどの在庫を抱えている時に役に立つものです。
「FBA」利用者しか利用できない「専用ツール」だからといって無闇に有料サービスを受けると対価(サービス)に見合わない損失がでてしまいます。
有料サービスは「FBA」を利用する追加オプションといえます。
単純に固定費(月額手数料)が高くなる要因です。「有料サービスは固定費が高くなるから良くない」と言っているのではなく、「現状に必要なサービス(拡張機能)は見極められているか」が重要なのです。
抑えられる固定費は極力抑えて収益をより多く出していきましょう。
せどりの売上が少ないので、FBAの効果を実感していない
ここまで、この記事を読んでもらえれば「FBA」の効果を実感できない人はどんな人か分かりますよね?
販売利益が見込めず、思いがけない(予想していなかった)固定費が発生してしまった人たちは、「FBA」の効果を実感できません。
むしろ「FBAは儲からない、やるべきではない」と主張したくなりますよね。「FBA」の効果を実感していない人は、悪循環にハマってしまった人たちです。しかし、最初から上手くいく事業なんてありません。
大切なことは上手くいかなかった後に「なぜ、上手くいかなかったか」をチェックすることです。「FBAの効果を実感できないこと」が悪いのではなく、「なぜ実感できないのかをチェックしなかった(できなかった)こと」に問題があるのです。
せどり初心者ほど、「FBA」の効果を実感できないかもしれません。ご自身のなかである程度の見積や試算があるのであれば、ぜひとも「FBA」に挑戦してみてください。
AmazonせどりFBAで手数料を節約するには
さて、ここまではAmazonが提供する「FBA」というサービスの「デメリット」を中心に説明してきました。しかし、何といっても「Amazon」のメリットは大きいです。手数料を支払ってでも受けられる恩恵は大きいです。
事業が軌道に乗り「FBA」を効果的に利用できるのであれば、メリットを最大限に活かし、事業の拡大を図っていきたいところです。そのためには、固定費(月額手数料)をいかに抑えるかがポイントとなっていきます。
小さくて、軽い商品を扱って送料を節約する
「FBA」の商品を販売するには、「FBA配送代行手数料」を支払わなくてはなりません。しかし、一定の条件を満たす商品には「FBA小型軽量商品プログラム」の適応となり、「FBA配送代行手数料」を格安に抑えることができます。
こちらが、「FBA小型軽量商品プログラム」の一覧です
- 重量が1㎏以下
- 寸法が 3.3㎝ × 30.0㎝ × 35.0㎝ 以下
- 価格が1,000円以下(すべての割引適用後)
- アダルト商品ではない
- FBA禁止商品ではない
- 危険物ではない(例:リチウム電池)
- アルコール商品ではない
- 温度管理が必要な商品ではない(例:アイスクリーム)
- 中古品ではない
上記の要件を満たせば、「FBA小型軽量商品プログラム」を利用できます。せどり初心者の方が扱う商品として、本やゲームソフトなど小さくて軽いものが多いのではないでしょうか。
このプログラムは必見ですので要件を満たしているのであれば、ぜひ利用しましょう。
回転率の高い商品を扱って、売上を増やす
先ほどは、「送料」を抑える節約術でした。ここでは、Amazonの「在庫保管手数料」を抑える術を説明していきます。
Amazon倉庫で保管期間が365日を超えてしまうと「長期在庫保管手数料」が発生しています。売れない商品をAmazon倉庫に寝かしておくと、知らず知らずの間に手数料が発生してしまいます。
そもそも、「せどり」の鉄則は1カ月以内に売れる商品を仕入れて売ることです。このルール(基本)に従っていれば問題ありません。手元に在庫を抱える必要がないとはいえ、確実に売れる(回転率のよい)商品を「FBA」を利用して出品していきましょう
しかし、ひとつ注意点があります。「デメリット」の部分で説明しましたが、Amazon倉庫へ商品を送るにも「送料」が発生することです。
回転率のよい商品を分散してAmazon倉庫へ送っていると、「送料」が積み重なって、大きな支出(経費)となってしまいます。
1カ月以内に売れる回転率のよい商品を見極めたら、まとめてAmazon倉庫へ送りましょう!
AmazonFBAせどりの使い方・手順
では、実際にどのような手順でAmazonが提供する「FBA」を利用することができるのでしょうか?ここからは実際にAmazonへ「FBA」を登録する手順や使い方を説明していきます。「FBA」を利用するには、以下の4つのステップで進めていきます。
ステップ1:Amazonの商品登録
ステップ2:FBA出品をする商品の選定
ステップ3:FBA設定を行い、ラベルを貼る
ステップ4:FBA倉庫へ発送する
それでは、順番に説明していきます。
Amazonの商品登録
まずは、AmazonのHPからサインインして「セラーセントラル(Amazonの管理画面)」上で商品登録を行います。具体的な手順は以下の9つのステップです。
- AmazonのHPからサインインする
- 「カタログ」タブから「商品登録」ボタンを選択する
- 登録したい商品を検索する
- 「出品する」を選択する
- 価格、コンディションの説明を入力する
- 出品者SKU(商品ごとの管理番号)を入力する
- 「コンディション」を選択する
- 「フルフィルメントチャンネルの利用」でFBA在庫にチェックを入れる
- 「保存して終了」をクリックして完了
以上の流れで商品登録が完了します。「在庫」から「在庫管理」を選択し、登録した商品が正しく表示されているか確認しましょう。
FBA出品する商品の選定
AmazonにFBA出品をする商品の選定方法は以下の6つのステップです。
- 「在庫」タブを押して発送対象商品を選択する
- 「一括変更」をクリックし、「Amazonから出荷」に変更する
- FBAで出品したい商品がすべて表示されているか確認する
- 「保存して次に進む」をクリックする
- 商品ごとに「危険物情報」を入力する
- 「保存して次に進む」をクリックする
ここで重要なことは、「危険物情報」です。この項目では、「電池の有無」の確認があるので、「はい」か「いいえ」で回答します。
「はい」と回答した場合は、指示に従って詳細に回答する必要があります。
FBAへ出品する商品は、既に登録済みの商品も選択ができます。今まで、小口商品(自己出品商品)として扱っていた商品もFBA出品することが可能となります。
FBA設定を行い、ラベルを貼る
上記の作業を進めていくと、FBA納品プランの作成画面に切り替わります。AmazonFBAへ納品する商品情報をまとめるものです。
何をいくつ納品するのか、商品の一覧表を作成していきます。作成方法は以下の10のステップです。
- それぞれの商品の数量を入力し、「続ける」をクリックする
- 梱包準備の欄は「出品者が行う」にして「続ける」をクリックする
- 使用するラベルのサイズを選択して「ラベル印刷」をクリックする
- ラベルシールが印刷できたら商品に貼り、「続ける」をクリックする
- 次の画面で「納品を作成する」をクリックする
- 続けて「納品作業を続ける」をクリックする
- 「1.納品する商品を確認」から商品内容と商品数があっているか確認する
- 「2.配送業者」から、Amazon倉庫に送る配送業者を選択する
- 次の画面で、輸送箱数を記入する
- 輸送箱数に貼る「配送ラベル」を印刷し、ラベルを輸送箱に貼る
ここでは、ラベルシールを貼る作業が出てきますので、事前にプリンターとラベルシート用紙は準備しておきましょう。
商品ラベルが貼り付けられていない商品は、Amazonフルフィルメントセンターで受け取ってもらえません。面倒ですが、ラベルの貼り忘れがないようにしましょう。
FBA倉庫へ発送する
ラベルを輸送箱に貼ったら、必ず最終チェックを行いましょう。万が一、商品にラベルが貼っていないなどの不備があると、Amazon側から商品が返送され、場合によっては手数料を取られることがあるので気をつけましょう。チェック項目をまとめたので、参考にしてみてください。
- FBA出品したい商品はすべて揃っているか
- 商品の個数はあっているか
- 商品ラベルはすべての輸送箱に貼り付けられているか
- 配送業者と箱数は正しく選んでいるか
これらを確認のうえ、最後に「クリックすると納品が完了します」を押します。あとは、配送業者に集荷してもらい、FBA登録した商品をAmazon倉庫へ納品してもらうだけです。
AmazonせどりFBAのメリット・デメリットを徹底解説!使用方法も合わせてご紹介します!:まとめ
本記事では、AmazonせどりFBAのメリットやデメリット、FBAの使用方法について説明してきました。
筆者の個人的な意見としては、せどり初心者がAmazonでの出品経験もなくいきなりAmazonFBAのサービスを利用するには損失リスクが大きいと感じます。
何事も経験は大切ですが、まずはAmazonの小口商品(自己出品商品)から出品をはじめ、Amazonの規約やルール、各種手数料等をしっかりと把握しましょう。
そのうえで、事業が軌道に乗りAmazonFBAサービスを利用することで、さらなる収益アップ・効率化が図れると判断できればAmazonFBAサービスの利用を検討していきましょう。
AmazonせどりFBAは儲からないのではなく、儲からないタイミングで利用しているだけです。AmazonFBAは素晴らしいサービスです。
自己分析をしっかりと行い、タイミングさえ間違わなければ、AmazonFBAは「せどり」の新たな世界を拓く鍵となるでしょう。
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