【副業している人必見!】副業で確定申告しないとどうなる?会社にばれるケースや確定申告の仕方を徹底解説

【副業している人必見!】副業で確定申告しないとどうなる?会社にばれるケースや確定申告の仕方を徹底解説

副業しているけれど、確定申告は面倒くさそう

副業しているのが会社にばれたくないから、確定申告はしたくない!

確定申告と聞くと、「面倒くさいもの」「やりたくないもの」で、なかなか気が乗りませんよね。

本記事では、副業で確定申告しないとどうなるかについて、会社にばれるケースや確定申告の仕方までを徹底解説します!

副業をしていて確定申告を怠ると、場合によって延滞税を納付しなければならなくなったり、法律違反として厳しく罰せられることがあります。

最後まで読むと、確定申告の全体像がわかり、自分が今どの段階にいるのかチェックできますよ!

目次

確定申告の種類

まず、確定申告には以下2種類あります。

  • 白色申告
  • 青色申告

それぞれ詳細に説明します。

青色申告

青色申告とは、青色申告の承認を得た個人事業主がするもので、複式簿記で税金の申告をする申告制度です。

青色申告をするには、税務署での青色申告承認手続きが必要です。

なお、青色申告承認手続きは、青色申告しようとする年の3月15日までです。

つまり、2023年の所得を青色申告する場合は、2023年3月15日までに手続きを済ませる必要があります。

そして、青色申告の特徴は2つあります。

  • 節税メリットが大きい
  • 確定申告時の提出書類が多い

節税メリットが大きい

青色申告は、控除対象とする種類が増え、節税が期待できます。

例えば同一生計家族が従業員として働いた時の給与は専従者控除を受けられます。

白色申告では、同一生計家族は給与が支払えません。

また青色申告特別控除制度があり、最大65万円の控除が認められます。

さらに赤字繰り越しが認められていて、赤字なった翌年の3年間繰越せ、次の年の黒字と相殺して計算できます。

確定申告時の書類が複雑

青色申告はメリットが多い反面、提出書類が複雑です。

必要書類は以下の通りです。

  • 節税メリットが大きい
  • 確定申告時の提出書類が多い

会計の知識がない人がいきなり青色申告書を見ても全くわかりません。

また青色申告が間に合わず、結果白色申告になって思った控除を受けられないことがあります。

会計ソフトを導入して自分でできるので、まずは会計ソフトを導入しましょう。

青色申告は手間に比べて、節税メリットが大きいといえるので、難しいかもしれませんがチャレンジしてみましょう。

白色申告

白色申告は、青色申告に比べると提出書類が煩雑ではないため、初心者でもわかりやすいのが特徴です。

青色申告とは違って複式簿記ではないので、収支計算はわかりやすいです。

しかしながら、青色申告よりも受けられる控除額は少なく、配偶者や家族の給与を経費に計上できません。

白色申告はまだ副業を始めたてで、利益が安定しない人には向いています。

今後のことを考えて、煩雑ではありますが青色申告をするメリットの方が大きいといえます。

副業で確定申告が必要なとき

副業で確定申告が必要なときは以下の2つです。

  • 給与所得で20万円以上の収入があり、かつ副業所得が20万円以上あるとき
  • 個人事業主として20万円以上の所得があるとき

順番に解説します。

給与所得で20万円以上の収入があり、かつ副業所得が20万円以上あるとき

給与、パートやアルバイトなどで20万円以上の収入があり、副業所得が20万円以上あるときは、確定申告が必要です。

給与やパート、アルバイトでの収入は勤務先で年末調整をするため、確定申告の必要はありませんが、副業は年末調整されないため確定申告が必要です。

なお、副業の所得が20万円以下の場合は確定申告は不要です。

個人事業主として20万円以上の所得があるとき

個人事業主の場合、本業・副業関わらず20万円以上の所得があるときは確定申告が必要です。

本業・副業の区別はなく、合算して書類に書いても構いません。

また、個人事業主は売上高から経費を差し引いた所得が課税対象となるので、経費が大きければ大きいほど、所得が減って20万円以下になれば確定申告は不要になります。

しかしながら、何でも経費にしたらいいことではないので、注意しましょう。

副業で確定申告をしないとおこるリスク3選

つづいて、副業で確定申告をしないとおこるリスク3選をご説明します。

脱税が疑われる

まず、確定申告がされないと脱税が疑われます。

脱税の手口が悪質の場合は、10年以下の懲役刑や1000万円以下の罰金刑などに処されることがあります。

税務署による税務調査は個人事業主の0.5%から1%なので、「自分みたいな個人事業主には関係ない話じゃないの?」と思いがちです。

しかし、万が一税務調査が入った時に備えて書類は整えておきましょう。

税金のペナルティが課される

副業で確定申告しないと、税金のペナルティが課されます。

期限までに確定申告をせず、納めるべき税金を納めていない場合、無申告課税・延滞税・重加算税を追徴される可能性があります。

それぞれの追徴税については以下の通りです。

税金名ペナルティの内容
無申告課税納付税額50万円以下は15%、50万円以上は20%の割合を乗じた額が納めるべき税額に上乗せされる。
延滞税決められた納付期限までに納められないと、完納する日まで追加でかかる税金。
重加算税意図的に所得を隠すなど、悪質な申告隠ぺいが発覚した場合に課せられる。本税に加え、納めるべき税額の40%分を足した額を追徴される。

【引用】No.2024 確定申告を忘れたとき

特に重加算税は厳しいもので、気軽に始めた副業が好調だったが、無申告だったために700万円の税金が課されたニュースもあります。

【朝日新聞】ユーチューバー確定申告せず700万円追徴 国税が「無申告」を監視

税金は納付期限から1日でも遅れてしまうと、延滞税が請求されるので、期限は必ず守りましょう。

税務署から勤務先に連絡がいく

税務署から勤務先に連絡がいくことで、副業がばれることも確定申告をしないリスクとして挙げられます。

支払調書が副業先から税務署に提出されているのに、本人からの確定申告がないと怪しいですよね。

また税務署の権限は強力で、個人の銀行口座も税務調査があれば調べられます。

確定申告しないことで、最悪の場合、副業禁止の会社で副業していることすらばれてしまいます。

だからこそ、副業であっても確定申告は大切に誠実に対応しなければなりません。

副業で確定申告をしない理由

副業で確定申告をしない理由についてご紹介します。

20万円以上稼いでいないから

副業で20万円以上稼いでいないことを理由に、確定申告をしない人は多いです。

給与所得がある人は20万円以上の所得が別である場合は確定申告が必須なのは事実です。

しかしながら、個人事業主やフリーランスでもともと確定申告が必要な人が別の仕事で20万円以上所得がないからと確定申告しないのは、所得隠しになってしまいます。

副業禁止の会社で働いているから

副業禁止の会社で働いているために、副業の発覚を恐れて確定申告をしない場合もあります。

会社のルールなので、副業禁止の会社で副業すると会社内では罰せられるかもしれませんが、法律で罰せられることはありません。

繰り返しますが、給与所得以外に20万円以上の所得がある場合は確定申告して納税しなければ、法律違反です。

税金の納付方法を選ぶことで、副業がばれにくくなります。

その方法はのちほど紹介します。

確定申告を忘れたから

そして、意外と確定申告を忘れてしまう人も多いです。

確定申告の期限は毎年3月15日ですが、期限を過ぎても必ず確定申告はおこなってください。

納めるべき税額に加え、日に日に延滞税は膨れ上がります。

確定申告を忘れても、税務署は調査してきますので忘れずにおこなってください。

副業が会社にばれるタイミング

副業が会社にばれるタイミングは以下の3点が多いです。

  • 住民税の特別徴収額が増えた時
  • 同僚などに話してバラされた時
  • 休憩時間に副業しているのを見られた時

順番に見ていきます。

住民税の特別徴収額が増えた時

住民税の特別徴収額が増えた時、会社に副業がばれます。

住民税はすべての収入を役所が把握し、1年間に徴収すべき税額を個人別に会社に通達します。

役所側も個人に任せた納付より、会社でまとめて徴収したほうが効率よく税金が回収でき、納付漏れも防げるので、役所もなるべく会社で払ってもらいたいのです。

筆者自身、役所で会計の仕事をしていたので、個人に任せた納付、普通納付で期限内に納められない人を多く見かけました。

そのたびに職員が対象者の本を訪ねていたので、役所の気持ちもよくわかります。

もちろん昇進等で税額が上がることはありますが、何万も住民税額が増えることはありません。

よって、担当者から見れば他に収入があるのはバレバレです。

同僚などに話してバラされた時

意外な穴が、何気ない同僚との世間話で副業のことを話してばらされてしまうケースです。

副業禁止の会社でみんながルールを守っている中、副業している人を見たらあまりいい心地はしないのは明らかですよね。

ましてや副業で調子がいいなんてことをいっては反感を買うだけでなく、場合によっては会社内での立場が危うくなりかねません。

副業禁止の会社にいて、それでも副業を続けたいなら口外はやめましょう。

休憩時間に副業しているのを見られた時

休憩時間を副業に充てたい人も多いですが、休憩時間の副業タイムを見られて会社に発覚するケースもあります。

どこで誰に見られているかわかりませんし、副業禁止の会社で働いている以上は副業タイムは家ですると決めて割り切ることが大切です。

繰り返しますが、副業はいつどんなタイミングで会社にばれるかわかりません。会社にばれるタイミングを知って、せっかくの自分の稼ぐ力をつぶさないようにしましょう。

副業で確定申告をする方法

それでは、副業で確定申告する方法を紹介します。

収入と支出をまとめる

まず収入と支出をまとめます。

事業に関係がある収入や支出は領収書やレシートを保管しておきましょう。

なるべく毎月記録をし、確定申告前に焦らないように準備が大切です。

申告に必要なものを揃える

つづいて、確定申告に必要なものを揃えます。

  • 確定申告書
  • 領収書やレシート、年間の売り上げがわかるもの
  • マイナンバーカード
  • 本業の源泉徴収票

他に電子申請の場合は、マイナンバーカードを読み込むカードリーダーも必要になります。

スマホがカードリーダーの代わりになる機種もあるので、使える機種は調べておきましょう。

確定申告書に必要事項を記載する

【出典】国税庁

そして、確定申告書に必要事項を記載します。

確定申告は1人で1から書くのは難しいので、確定申告ソフトやe-taxの確定申告書等作成コーナーを活用しましょう。

また青色申告の場合は、青色申告決算書、白色申告の場合は収支内訳表を添付します。

税務署に提出する

最後に税務署に書類を提出して、確定申告は終了します。

計算に使ったレシートや領収書は添付不要ですが、一定期間保存が必要です。

青色申告では原則7年、白色申告では5年です。

誤って捨てないように注意しましょう。

なお、税務署には3月15日までに必ず提出し、納税額があれば納付しましょう。

確定申告をして納める税金の目安

確定申告をして納める税金のパーセンテージは、所得によって変わります。

国税庁では以下の速算表を公開しています。

課税される所得金額税率控除額
1,000円 から 1,949,000円まで5%0円
1,950,000円 から 3,299,000円まで10%97,500円
3,300,000円 から 6,949,000円まで20%427,500円
6,950,000円 から 8,999,000円まで23%636,000円
9,000,000円 から 17,999,000円まで33%1,536,000円
18,000,000円 から 39,999,000円まで40%2,796,000円
40,000,000円 以上45%4,796,000円

所得税の計算方法の具体例を700万円の所得で説明します。

課税所得7,000,000円×0.23(23%)-636,000円=974,000円

よって、700万円の課税所得に対し、974,000円の所得税がかかることがわかります。

またこの計算は所得税のみで、住民税もお忘れなく!

住民税は都道府県ごとの税率での計算となるので、各自治体窓口で確認することをおすすめします。

確定申告で副業がばれないようにする方法

確定申告で副業がばれないようにする方法は、ズバリありません!

しかしながら、住民税の納付方法を変えることで、本業にばれにくくなります。

上記したように、会社に副業がばれる時は会社に届く住民税通知を確認した時です。

副業分と合算されて通知されると、事務担当者は怪しいと気づきます。

副業分の住民税を自分で納付する項目を選択できるので、住民税の通知で副業がばれる自体を防げます。

【出典】浜松市役所

画像の通り、確定申告第二表の一番下に自分で納付の欄を選択すれば、住民税の通知が会社に行くことはありません。

ただし、いくら自分が住民税の項目を自分で納付するように選択したとしても、職員が見逃す可能性は十分にあります。

この方法で100%副業がばれないとはいえませんので、ご注意ください。

副業で確定申告をするときの注意事項4点

最後に、副業で確定申告するときの注意事項を以下5点紹介します。

  • 申告別に書類が異なる
  • 申告締め切り日を厳守する
  • まとまった利益が出るようになったら開業届を出す
  • 領収書やレシートを捨てない

それでは順番に説明します。

申告別に書類が異なる

まず、申告別に提出する書類が違います。

確定申告書は白色、青色申告問わず必要です。

白色申告では収支内訳書が、青色申告書では青色申告決算書が必要なので、間違えないように注意しましょう。

申告締め切り日を厳守する

次に、申告締め切り日は厳守しましょう。

毎年3月15日が確定申告の締め切りと、所得税の納付期限です。

確定申告が遅れると納めるべき税金は、日割りで延滞税がかかり、どんどん雪だるま式に払う額が増えてしまいます。

焦らないように事前の準備を忘れないようにしましょう。

まとまった利益が出るようになったら開業届を出す

そして、まとまった利益ができるようになったら開業届を出しましょう。

開業届を出すことで青色申告ができるようになり、控除の恩恵を多く受けられます。

利益が少ないうちは白色申告でも問題ありませんが、副業でまとまった利益が得られるようになったら、開業届を出して青色申告に切り替えましょう。

領収書やレシートを捨てない

領収書やレシートは捨てずに保管しておきましょう。

上記したように、確定申告が終わったあとも、青色申告では原則7年、白色申告では5年間支出を証明するものの保存が必要です。

もし税務調査が入った場合、領収書やレシートがないと支出と認められないことも。

少しかさばってしまうかもしれませんが、法令を遵守して保存しましょう。

まとめ

本記事では、副業で確定申告しないとどうなるかについて、会社にばれるケースや確定申告の仕方までを徹底解説しました。

副業で100%本業にばれない方法は残念ながらありませんが、きちんと確定申告をすることで得られるメリットも大きいです。

確定申告をしないデメリットの方が圧倒的に多いので、大変かもしれませんが確定申告をしてスッキリビジネスをしましょう!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次