TikTokは、若者に人気のショート動画を扱うモバイルアプリです。
2021年9月には世界中でアクティブユーザーが10億人を突破したと発表され、FacebookやInstagramなどとも競合する巨大なSNSに成長しました。
TikTokの人気の秘訣は、ショート動画を簡単に作成し投稿できる手軽さや、閲覧履歴などからユーザーの好きそうな動画をおすすめ表示させるなど、ユーザーを飽きさせない工夫にあります。
またTikTokが流行の端緒となったダンスや歌があるなど、若者のトレンドを語る上でTikTokは欠かせない存在です。
若いスマホユーザーの多くに親しまれている一方で、TikTokが嫌いなスマホユーザーも多くいます。
この記事では、TikTokが嫌いといわれる理由やTikTokを嫌いでもいい理由を徹底解説します!
TikTokが嫌いと言われる7つの理由
TikTokが嫌いと言われる7つの理由については、以下の通りです。
- ナルシストへの嫌悪感
- うるさいBGM
- 他SNSでのTikTokの過剰広告
- 「それTikTokの曲だよね」とお気に入りの音楽を勘違いされる
- 一般人のダンス動画がつまらない
- 頭が悪そうに見られる
- コメント欄の治安が悪い
それでは、1つずつ言及します。
ナルシストへの嫌悪感
TikTokを閲覧することにハードルはありませんが、投稿時に
人からどう思われるのだろうか
自分がこんな投稿していいのか
が気になって投稿できない人がほとんどでしょう。
特に日本の文化として、つつましくいることが美徳だと教え込まれているので、TikTokをはじめとするSNSで発信して、自分らしさを解放している人を見ると、常識外れのように感じて、嫌悪感を抱いてしまいます。
よって
投稿する人は自分に自信があるからナルシストなのでは?
と勘違いされる可能性があります。
また、動画の加工が簡単にできるので、投稿者としては可愛く見せたい、かっこよく見せたいと加工に一生懸命になります。
しかし、加工に一生懸命な様子は動画を見れば一目瞭然。
投稿者が空回りしているように見えて、さらに嫌悪感を覚える要因となっているといえます。
うるさいBGM
ノリのいい音楽が動画と組み合わさると、視聴者の気持ちも上向きにさせてくれます。
筆者は電車や公共交通機関の中でTikTokを見ていて、いきなり爆音がなってしまい、気まずい思いをしたことが何度かありました。
TikTokは自動でおすすめの動画を流すため、次に流れる動画がわからないことが多く、心の準備はもちろん、スマホのボリュームの調整が事前にできないことがあります。
当時の自分もボリューム調整を事前にしておらず、自動で流れてきた動画が音量の大きい動画だったので、びっくりしてしまいました。
さらに周りもびっくりさせてしまい、恥ずかしい思いをしました。
また、流行りの音楽はさまざまな動画で何度も使用されるので、表示される動画のBGMが同じことが増えます。
そのため、「またこれか!」と、音楽をわずらわしく感じる人も少なくないでしょう。
他SNSでのTikTokの過剰広告
しかし、過剰な広告宣伝の背景にはTikTokの狙いがあります。
各国の18歳以上のTikTokの利用者ランキングを見ると下記のようになります
順位・国名 | 人数 |
1位 アメリカ合衆国 | 1億1650万人 |
2位 インドネシア | 1億1300万人 |
3位 ブラジル | 8400万人 |
日本は1630万人で、日本での利用者はほかの国と比べると少ないので、TikTok側は日本でもっと普及させたいのでしょう。
そのため、TikTokは頻繁にYoutube等で大量に広告を配信しているのです。
企業の思惑とは反対に、何度も同じCMが再生されるのをしつこく感じ、TikTokに悪いイメージをもつユーザーも増えているのも現状です。
「それTikTokの曲だよね」とお気に入りの音楽を勘違いされる
またTikTok上で話題となり、メジャーデビューするアーティストもでてきました。
一方で、TikTokで耳にしたことがある曲を「TikTokの曲だ」といわれることを嫌だと感じる人が増えています。
なぜかというと
TikTokで有名になった事実が先走って、ファンからすると作曲したアーティストがないがしろにされているように感じてしまうからです。
そもそも曲は音楽を作ったアーティストのものです。
「TikTokの曲だよね」という言葉に対して、アーティストの熱心なファンは「TikTokでしか聞いたことないのでは?」「TikTokでしか聞いたことないのに好きだと言わないでほしい」と思うのでしょう。
熱心なファンからすればTikTok上ではなく、原曲を聞いてほしいと思う人が少なくないでしょう。
一般人のダンス動画
TikTok上では、曲に合わせたダンス動画がたくさん投稿されています。
パフォーマーとしてダンスを生業にしている人の動画は参考になるが、一般の人のダンスの動画は誰かのためになるのか?何がおもしろいのかわからないという意見が多くありました。
知り合いでもない見ず知らずの人の踊っているだけの動画を見たいと思う人は、あまりいないと思います。
さらに、ダンス動画はテンションの高いものが多いので、TikTokをうざったいと思う原因となるでしょう。
みんなでワイワイ楽しくダンスを踊って動画を撮影するという時間の使い方は、有意義で楽しい時間ですよね。
しかしながら踊っている側は楽しくても、視聴者目線で考えるとメリットがないと感じてしまうでしょう。
頭が悪そうに見られる
TikTokが嫌いな人は
TikTokは頭が悪そうに見られるから使いたくない。TikTokは頭が悪い人が使うもの
だと主張します。
特にTikTokユーザーは10代から20代がメインユーザーなので、若者の投稿内容がものによって、ほかの世代から頭が悪そうだと非難されてしまいます。
世代で価値観が異なるので、若者がよいと思っていることも、年代が上の人からすれば非常識で恥ずかしいことだと思われることがあります。
さらに、TikTokはエンターテイメント性の強い動画が多く、エンタメ系の動画を日頃から見ていると、TikTokはおすすめ動画に同じようなエンタメ系の動画をおすすめするので、知識系の動画は表示されなくなる可能性があります。
そのため知識系の動画は少ないと感じ、TikTokで得られるものがないと勘違いして、TikTokを使うことは頭が悪そうだと思い込んでしまいます。
コメント欄の治安が悪い
TikTokにはコメント機能があるので、コメントで動画が盛り上がることがあります。
しかし行き過ぎたコメントは、動画への批判や人格否定するようなものもあるため、コメント欄の治安が悪くなってTikTokを見たくないと感じてしまいます。
昨今SNSでの誹謗中傷が問題視されているため、各サイト、SNSでは対策を打ち出していますが、すべてを網羅するのは難しいでしょう。
SNSは匿名でコメントできるので、スマホ1つで簡単に心無い一言をコメントができてしまいます。
コメント欄が荒れていて罵詈雑言ばかりでは、動画を見る気が失せてしまいます。
TikTokが嫌いと人前で言えない3つの理由
先述した通りTikTokは大人気のSNSなので、周りの人がみんな利用していると
TiikTokを使わないといけない
TikTok苦手だけど、周りには言えない…
と気まずい思いをしている人もいるかもしれません。
本章では、TikTokが嫌いと人前で言えない3つの理由を整理しました。
陰キャだと思われるから
TikTokでは、大人数でワイワイと撮影して投稿された動画が多いので、いわゆる友達も多くて学校生活を謳歌している陽キャ向けのアプリだと言えます。
もしTikTokが嫌いだと公表したら、陽キャに嫉妬していると勘違いされたり、陰キャだと思われていじめのターゲットにされるのではないかと思ってしまいます。
陰キャだと思われれば、周囲から孤立を深める可能性があるので、孤立を恐れて周りに合わせてTikTokを嫌いだと言えなくなってしまいます。
ノリが悪いと思われるから
そのため、TikTokが10代のトレンドの端緒になっているとも言え、会話の内容もTikTokを知っている前提やTikTokが好きな前提ではないでしょうか。
TikTokが嫌いだと言ってしまえば、ノリが悪いと決めつけられる可能性があります。
筆者はケータイを持っていなかった中学生時代にノリが悪いと言われたことがありました。
友達たちはケータイを持ち始めていて、ケータイに関する共通の話題で盛り上がることが多くあり、わからない話題のことはわからないと言ったり、内容を教えてほしいと友達に尋ねていました。
しかし、面倒に感じた友達の一人に「何で知らないの?ノリが悪いね」と言われ、ショックを受けました。
そして、筆者にしゃべってもわからないと思われることは話してもらえなくなり、辛い日々を過ごしました。
ノリが悪いと一度判断されてしまうと、同じ仲間に再度加わることは難しいです。
そのため、TikTokを嫌いでもノリが悪いと思われないようにしたいと感じる人が多いのです。
仲間外れにされそうだから
流行に敏感な若者にとって、日々移り変わる流行を追うことは大事なことなので、TikTokのチェックは欠かせません。
流行の音楽、ダンス、アーティストなど、さまざまなものがTikTokで誕生しています。
TikTokを嫌って流行りに乗らないと、話が合わないと仲間外れになるのでは?と考えてしまう人がいます。
話が合わない人と一緒にいたいと思えないのは当然なので、仲間外れを恐れ、TikTokが嫌いでも、周りの人から疎外されないようにふるまってしまいがちになるでしょう。
TikTokが嫌いでもまったく問題ない5つの理由
TikTokが嫌いな自分と周囲を比較して、「TikTokが嫌いなのは空気が読めないのでは?」「TikTokを嫌いなことにメリットがないのでは?」と心配してしまいますよね。
本章では、TikTokが嫌いでもまったく問題ない5つの理由についてご紹介します。
個人情報が流出しない
インターネットやアプリを利用するにあたって、個人情報の入力は必須です。
しかし、1つインターネット上で個人情報を入力すれば、個人情報の流出のリスクは避けられません。
また、個人情報の登録先が増えれば増えるほど、個人情報流出のリスクは上がります。
TikTokを利用しないデメリットとしては、流行に乗り遅れてしまうということが挙げられますが、個人情報の流出の恐れと比較したところで、どちらを優先すべきかは明らかですよね。
ネガティブなコメントを見なくて済む
先述したように、TikTok上の動画で荒れたコメント欄を見ると、動画の続きを見る気が失せてしまいます。
たとえ自分に投げられた言葉でなくても、罵詈雑言は見る人を不快にさせ、エネルギーを下げてしまいます。
勉強や部活に集中できる
TikTokが嫌いで利用しなければ、TikTokを見る時間を勉強や部活の時間に充てられます。
特に勉強の場面では、休憩がてらついスマホをいじって時間が経過してしまいがちです。
TikTokを見ないことで勉強に集中できるので、TikTokを見ないことはメリットだと言えますね!
Tik Tokを見ないことで生まれた時間で、新しいことを始めるのもいいかもしれまんせん。
何か勉強したいと思ったら、下記の記事もおすすめです。
コミュニケーション能力が向上する
特にTikTokのような動画アプリは次々と面白そうな動画が流れてくるので、人とのコミュニケーションそっちのけで、動画の世界に集中してしまうことがあります。
TikTokを利用しないことで、時間で友人や先生など、オフラインでのつながりを大切にできるので、コミュニケーション能力の向上が期待できます。
筆者の通った高校では、ケータイの所持が禁止されていて、学校でケータイの話題が出ることがありませんでした。
そのため目の前のクラスメイト、部活仲間との時間を有意義に過ごせ、かけがえのない友人関係を構築できました。
そして高校時代の友人たちとは、大学進学、就職などで会える機会が減っても、高校時代の過ごした日々や思い出が話題となって、いつ会っても楽しく話せます。
高校時代の経験から、ケータイ・スマホに頼る時間を過ごさなかったことで、かけがえのない友人と出会えました。
スマホは便利で今や生活に必須のアイテムですが、スマホに時間を使うよりも目の前の人との時間を大切にしたいですね!
本音の言い合える友人も人生には必須な存在です。
しかし、なかなか見つからず孤独を抱えがちになります。
そこは、Tik Tokに逃げるのではなく、下記の記事を参考にして対処法を身に着けつのもおすすめです。
迷惑行為に巻き込まれない
昨今回転寿司チェーン店での迷惑行為が動画でSNSでアップされている事件が報道されています。
TikTokなどの動画サイトで注目されたい、再生数を上げたい欲求から、過剰な迷惑行為に走ってしまい、取り返しがつかなくなってしまうことがあります。
あなたがTikTokが嫌いで利用していないことを周りが知っていれば、動画撮影の誘いは来ないでしょうし、動画撮影による迷惑行為から自らを守れます。
上記したように、TikTokが嫌いだったとしてもデメリットはほとんどないので、少しほっとしたのではないでしょうか?
TikTokが嫌いでも問題ではない!:まとめ
本記事では、TikTokが嫌いと言われる理由やTikTokを嫌いでもいい理由を徹底解説しました。
上記の通り、TikTokが嫌いでも何かが失われるようなことはなく、デメリットはほとんどないと言えますね。
流行を追うことは友達との会話を楽しむうえでも大事なことですが、自分が苦手なTikTokを頑張って話題を作るよりも、将来の目標や夢について励ましあったり語り合う時間のほうが有益でしょう。
仮にTikTokが嫌いで仲間外れになったとしても、その程度の友人関係だったと言えるでしょう。
便利なスマホと楽しいアプリとは適切に距離を保って、自分を大切にしましょう!
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