Amazonで儲からないという人たちが真っ先にあげる理由は大抵、
「FBAの手数料が高い!」
になります。
確かに、FBAは仕入、販売、発送と、かなり多岐にわたって手数料を取る仕組みになっており、特に少量の転売セラーにとって負担は大きいでしょう。
しかし、儲からない理由は、手数料の高さ以外にあるという見方もできます。
FBAに入ればセラーの出品商品がAmazonサイトの一番上に乗りやすくなったり、発送後の購入者からのクレームをAmazonが一手に引き受けてくれたりと、恩恵は数多くあります。
なので、大口ビジネスの転売セラーの中にはFBAが安いと感じる人もいることでしょう。
何事においても儲からない人は、労力をできるだけ惜しむ傾向にあり、まずそこを変えてみるべきではないでしょうか。
Amazonの転売ビジネスにおいても、マジメな努力をせずにFBAや各種のツールに任せっぱなしでは売れる商品を扱って稼ぐことができません。
ここでは、利益計算をして出品商品の価格を定めておくことなど、FBAを利用しながらでも儲かる具体多岐な方法をいくつか紹介します。
また、FBAを利用しないでも稼げる方法、つまり無在庫販売についても触れます。
目次
AmazonのFBA販売で儲からない理由
儲からない人の多くは、まずリスクを避けてビジネスの初期投資をしない傾向にあり、Amazon転売においてはFBA以外ではできるだけ無料のツールを使いたがります。
中にはKeepaのように優れものツールもありますが、無料ツールの多くは有料ツールの足元にも及びません。
出品ツールの中にプライスターというものがあり、ツール全体の中でも利用者の人気トップランクを走っているほどの優れものです。
月々4,800円の利用料金ですが、きめ細かな商品情報の抽出や数多くの商品を一括出品できる機能などがあり、本格的な転売セラーには不可欠なツールだといえます。
とにかく、人気と評判のあるツールには、お金を惜しまずに利用する必要があります。
また、一攫千金を狙う負けパターンもあります。
1つの商品だけで何十万もの利益を上げようとしますが、大抵はいつまでも売れません。
それでFBAの基本料金払いで赤字転落した結果、FBAに逆恨みするようなことになります。
利益が低くても数をこなして地道にコツコツやってゆくことが大切であり、どんな世界でもこの手堅さこそが成功の源になるものなのです。
手数料が高い
Amazon転売は基本、薄利多売、つまり利益の薄い商品を数多く売るビジネスモデルです。
なので、売れなければ利益が少なくなり、手数料が高く感じられるようになります。
FBAは基本手数料が月々4,900円(税抜き)、それに在庫保管手数料と配送代行手数料の2つに大別されるものも加わります。
特に商品が売れ残り、在庫に長く預けていれば、その分、在庫保管のコストだけが膨れ上がってゆき、セラーには大きな金銭的負担がかかります。
配送コストにしても少量かつ近距離の販売であれば、自己発送した方が安くつくこともあります。
そういう方々にとっては、FBAは手数料が高いと思われてもしょうがないでしょう。
ツールで抽出した商品だけを出品している
プライスターなど優れた出品ツールがあるので、転売セラーたちはついついそこに依存してしまうこともあるでしょう。
しかしネット上に出品される商品も生ものであり、ツールという機械がその良し悪しを完全に把握できるワケではありません。
大量に商品をさばくセラーでも、経験をつんで学習し、自分なりの基準を持って商品を仕入れることが大切になってきます。
この独自の知恵や直感を持つことができれば、便利なツールはなお使い勝手のよいものになることでしょう。
また、出品ツールには思わぬ落とし穴もあります。
商品が二重登録されることがあり、それは最悪、Amazonのアカウント停止を招きます。
利益計算を行っていない
商品を出品する前に利益計算を行うことは、転売セラーにとって不可欠なマスト事項です。
そのために、Amazon内にFBAシミュレーターというものがあります。
これは素人でも使い勝手がよく、出品したい商品を検索し、後は希望の売値や予測される販売手数料などを入れればいいだけ。
利益やコストなどが分かりやすいグラフで出てきます。
FBAシミュレーターで損益分岐点を出しておけば、そこより高く売れた値だけ利益が出て、安く売れた値だけ損になるという明確なイメージが持てます。
出品前にここをクリアにしておけば、大損をすることは決してないでしょう。
FBA販売で利益を出す為の対策
色々な利益対策がありますが、最もイージーで手堅いものはセール期間を狙うことではないでしょうか。
Amazonは7月の『Amazonプライムデー』と12月の『Amazonサイバーマンデー』という具合に、頻繁にバーゲン・セールをしています。
そして去年から、毎月『Amazon タイムセール祭り』が開かれ、54時間の間だけ特定の売れ筋商品がバーゲンセールされるようになりました。
これは特にFBA販売を本気でやる大量転売セラーにとっては、バーゲンの対象商品数が多い分、ビッグチャンスだと言えます。
値段が飛びぬけて安くなる状況であれば、ほとんど頭や手間を使うことなく大きな利益を上げられる可能性が高まります。
こういう時に多く儲けておけば、普段の取引で出た損失の補填にもなることでしょう。
仕入れ値を安く抑える
仕入れ値を安くするには、先にも書いたKeepaが大いに役立ちます。
GoogleのChromeの拡張ツール、Keepaを使えば、何よりも価格トラッキング機能を利用できます。
Keepaにおいて、出品したい商品に対し希望仕入れ価格を設定しておけば、あとは放っておくだけでその商品の価格をトラッキング、つまり追跡してくれます。
希望の価格になるとお知らせが入り、そこで仕入れれば利益を出せます。
ただ配送料金はふくまれていないので、希望仕入れ価格に数百円をプラスしておくべきでしょう。
回転率の高い商品を出品する
先に利益率の高い商品で一攫千金を狙わないよう書きました。
利益率よりも回転率を重視した方が転売ビジネスも大体うまくゆくものです。
回転率とは年間のその商品の在庫回転数のことですが、要はよく売れてよく回る率ということです。
利益が少なくても、売れてよく回る商品をできるだけ数多く販売することは、薄利多売のAMAZON転売において典型的な成功モデルと言えるでしょう。
利益率は10%で上出来、20%も行けば奇跡だというくらいの慎ましい姿勢で商売し続ければ、いずれ必ず一財産を築くことになるでしょう。
ライバルセラーの数を意識する
Amazon転売は個人でも気軽に始められるだけに、ライバルが数多く出てきます。
自分の扱う商品に関連したライバルの人数やその在庫数を意識することは大切です。
どちらの数も多ければそれだけ競争率が高く、また価格の値下げ競争も起こりやすくなります。
転売初心者のうちは、そういう場を避けた方がいいでしょう。
大勢のライバルに相乗りせずに新規商品を出したり、マニアックな好みを突いたニッチ商品を出したりした方が勝算は高いハズです。
FBAを使わずに稼ぐ方法も検討しよう
月2~3万円の小遣い稼ぎでいいんだよ。
まずは、スモール起業で転売ビジネスを始めたいんだ。
そういった小さな池に釣りに行くような感覚でAmazon転売をしたい人であれば、FBAという海釣り用の高級つり竿をレンタルしても、損をするだけです。
Amazonは主に小口の転売者たちのために、FBA抜きの無在庫販売も行っています。
無在庫販売とはAmazonの在庫を借りず、個人で仕入れた商品を直接、購入者に届けるやり方です。
購入が決定した後、直接その人に仕入れ商品を発送する方法と、自宅を経由して行う方法がありまずが、商品の到着が早くコストも安いことから、直接発送の方が多く使われています。
FBAシミュレーターを使えば、多くの場合、FBA利用者より無在庫の自己発送者の方がコストがかからず、多くの利益があがることが見て取れるでしょう。
しかし反面、売れるかどうかという最も大切な点で、さまざまな販促サービスを受けるFBA利用者には大きく引き離されてしまいます。
それでも無在庫セラーはFBAのコストがかからない分、気軽にのんびりと続けられます。
利益率は低いけれど回転率がそこそこあるものや、相乗りではないニッチ商品などを中心にコツコツ売ってゆけば、必ずその努力に見合った報酬を得ることができるでしょう。
そして、小さな池にも時にブラックバスのような大物が眠っていることもあります。
FBAを利用しない無在庫セラーにも夢はあるのです。
まとめ
Amazon転売で儲からない人の多くはFBA手数料が高いと感じており、薄利多売のビジネスモデルにはつきものの不満だと言えます。
本当に儲けたい人はFBAを使うのはもちろん、数多くの有料ツールも併用して初期投資を惜しまないようにしましょう。
ツールまかせにして怠けることなく、利益率よりも回転率の高い商品をコツコツ販売し、その時々の学びを大切にして経験を生かすことも大切です。
FBAシミュレーターやKeepaなどを使って、利益率や出品価格をコントロールすればより確実な利益UPが望めます。
Amazonのさまざまなセール期間は大きなビジネス・チャンスであり、特に販促特典のあるFBA利用者は大きな利益を上げられるハズです。
小遣い稼ぎ目的であればFBAの利用は必要なく、無在庫セラーとしてニッチな新規商品などをコツコツ売ってゆけばその努力に見合った報酬を必ず得られるでしょう。