中古車転売は敷居が高い？転売のポイントや注意点を徹底解説！

転売ビジネスの中でも中古車転売は、あまりライバルがいないのが特徴です。

理由は初期費用が高額だからです。

高額商品を仕入れるのは、失敗したことを考えるとなかなか手が出せません。

そんな悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。

本記事では、中古車の売却方法や稼ぎやすい中古車、ポイントなどについてご紹介します。

必要書類についてもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください！

中古車の売却方法

愛車はもちろん、仕入れをした車を「できるだけ高く売りたい」と思うのは誰も一緒です。

車を売却する方法は

主に3種類です。

どの方法が自分に合った売り方か参考にしてくださいね。

ディーラーで下取り

「下取り」とは、現在使用している車をディーラーに引き取ってもらい、次に購入する車の代金から差し引いて差し引いてもらう売却方法です。

この場合、愛車を使っての仕入れになるため、身近に使用していない車や別に中古車を仕入れて手元に元手になる車がないと下取りができません。

下取りは、売却や購入までの手続きを全てディーラー側でやってくれるため、手間がかかりません。

ディーラーは、中古車を扱ってはいますが、重点を置いているのは「新車販売」です。

そのため、愛車や仕入れた中古車は高値が付きにくい傾向にあります。

特に、ディーラーで売る場合は、メーカーが異なる場合は売却額はあまり期待できません。

メーカーの違う車を売る場合は、違う売却方法を検討した方がいいかもしれません。

買い取り業者での買い取り

「買い取り」とは、中古車売買業者に車を査定してもらって買い取ってもらう売却方法です。

個人間での買取と比べ、トラブルになりにくく安全でおすすめです。

また

というメリットもあります。

しかし、買い取り業者の場合は、あらかじめ定められた査定基準や中古車市場のニーズ、販売店独自の基準を加味した査定金額で買取金額が設定されるため、高額査定が期待できません。

業者によって査定額にもばらつきがあり、業者での買取を検討している場合は、数店舗の見積もりも必要になります。

そのため、買取業者を決めるのに時間を要するため、査定は少し期間に余裕をもってお願いするといいでしょう。

個人で売却　　

個人同士でやり取りをしているため、売却はトラブルになりやすく注意が必要です。

起きやすいトラブルとして挙げられるのが

の4点です。

それぞれ解説します。

料金の未払い

個人同士で売買契約をした場合の起こりうるトラブル1つ目が「料金未払い」の詐欺被害です。

車を相手に売却をしたが、数日経っても相手が料金を支払わない、という被害に遭ったら、まずは売却した際の契約内容を再確認し、相手に連絡を入れましょう。

相手が何かしらの理由で支払いが遅れている可能性もあるため、支払いが遅れているといって、慌てないようにしましょう。

それでも連絡が取れない、支払いが確認できないという場合は

など、とにかく詐欺に遭った状況が詳しく分かる資料をできるだけ多く準備し、自分の住む地域を管轄する警察署に相談しましょう。

引用：インターネット利用詐欺　警視庁 (tokyo.lg.jp)

「もしかしたら詐欺かも」という場合も相談可能なので、心配な場合は相談してみることをおすすめします。

相手が名義変更をしない

個人同士でのやりとりは、素人同士のため相手側が名義変更をしてくれないこともあります。

名義変更は

がそれぞれ必要です。

相手が書類が揃っていなくて申請できていない場合もあります。

まずは相手に連絡を取ってみて、それでも変更してくれない場合は内容証明を相手に送り、名義変更を督促する方法もありますので検討してみましょう。

督促しても変更してくれない場合は、警察や弁護士に相談する必要があります。

「名義変更くらい、後からでも」と思うかもしれませんが、名義変更は後々の自動車税の納付義務や交通違反時の責任の所在などが関係してきます。

大きなトラブルになる前に、早めに名義変更してもらうようにしましょう。

自動車税を相手が払わない

自動車税は販売者と購入者のどちらが払ってもいいとされています。

そのため、税金の支払いでトラブルになりやすく注意が必要です。

トラブルを避けるため、相手と税金の支払いについてきちんと話し合うとともに、支払いについての契約書を交わすなど、お互いが納得のいく方法を取りましょう。

自動車税は、4月1日に課税されるため、互いで所有していた期間を計算して、その期間に応じた金額を互いで支払う方法が多いようです。

購入した車が事故車や盗難車だった

自分がもし中古車を購入する場合、どのような点に注意しますか。

値段でしょうか。

それとも、傷でしょうか。

中古車を仕入れる場合、もし市場価格よりも極端に安い中古車を見つけた場合、即決はおすすめしません。

理由は、売られている中古車に事故や盗難車の疑いがあるからです。

事故に遭っても届け出をせず、そのまま板金屋で修理をしたり、外見だけ修理して販売する販売者がたまにいます。

ぱっと見は問題がなくても、エンジン部に事故の損傷が残っていたりするなど、運転に危険を及ぼす場合も。

事故歴が心配であれば、財団法人　日本自動車査定協会に依頼をして事故歴や修復歴をチェックしてもらいましょう。

チェック後「車両状態確認証明書」を発行してもらえるので、これにクリアできればまず一安心といえます。

盗難車の場合は、判断が難しいですが、相手が車の詳細を記載していない、必要書類に不備がある場合は、警戒してもいいかもしれません。

少しでも「おかしいな」と感じたら、自分が所在する管轄の警察署に相談しましょう。

中古車転売をする時に必要な書類とは？

中古車を転売する時に、仕入れてすぐ販売できるわけではありません。

仕入れる時や売る時などに様々な書類が必要になります。

ここでは、中古車を仕入れて売る時に必要な書類について解説をしていきます。

それぞれ見ていきましょう。

中古車を仕入れる時に必要な書類

中古車を仕入れる時に必要な書類は

の2つです。

車庫証明は、自分の住んでいる地域を管轄する警察署で申し込みをすれば発行をしてもらえます。

車庫証明を取る理由は、車の保管場所が確保されていますよ、という証明をするためです。

車は、新車・中古車を問わず、車を購入した際に所有者が変わったり、所有者が変わったりした場合は、「保管場所証明手続書」が必要になります。

車庫証明申請にも書類が必要になります。

必要な書類は

参考：警視庁

となっています。

手数料は手数料は地域によって若干の差はありますが、大体2,000円から2,200円程度で、証明書発効後に500円の標章代がかかるため、忘れないようにしましょう。

「印鑑証明」は、自分が住んでいる市区町村で実印を登録していれば、誰にでも簡単に取得できます。

まだ「実印を登録していない」という場合は、登録後に印鑑証明の発行ができるようになります。

車に関係ない書類と考えがちなので、抜けてしまうこともあります。

必要書類を今一度確認し、書類の抜けがないようにしましょう。

中古車販売をする時に必要な書類

中古車を販売する際に必要な書類は以下のとおりです。

いずれも、車に乗っていれば見たことがある書類ばかり。

それぞれ見ていきましょう。

自動車検査証

自動車検査証は車が保安基準を見たいしていることを証明する書類で、一般的には「車検証」と呼ばれています。

車検証は、車を車検に出すと交付される書類で、車の詳細な情報が記載

交付された車検証は、運転時携帯することが義務付けられており、車内に保管しているという方がほとんどです。

もし、車検証を紛失してしまったという場合は、現在のナンバーの管轄している運輸支局で再発行の手続きを行いましょう。

自賠責保険証明書

自賠責保険証明書は、自賠責保険に加入したとき発行される書類で、車を運転する際に携帯が義務付けられている書類の1つです。

自賠責保険証明書を携帯せずに車を運転した場合は

30万円以下の罰金

引用：自動車損害賠償法88条

の罰則となります。

自賠責保険証明書は、売却する場合必ず必要な書類になりますので、紛失した場合や保管状態が悪くて詳細が確認できない場合は、契約している保険会社に再発行してもらうことができます。

再発行にかかる費用は、保険会社によってさまざまですが、再発行にかかる期間はおおむね1～2週間程度です。

もし紛失以外で「印字が薄いな」と感じたら、早めに保険会社に再発行してもらいましょう。

自動車リサイクル券

引用：自動車ユーザーの方 | 自動車リサイクルシステム 

車検証と一緒に入っている、上記ような書類を見たことはないでしょうか。

上記の書類が「自動車リサイクル券」です。

中古車を売却する際に必要な書類に合わせて「自動車リサイクル券」が必要になります。

これは、車が廃車になる際に必要なリサイクル料を納めていますよ、という証明。

新車を購入した際に、リサイクル料金の支払いが義務付けられていて、新車を購入したオーナーが負担するものです。

しかし、紛失してしまったということも充分あり得ます。

もし紛失してしまった場合は再発行はできませんが、自動車リサイクルシステムで情報紹介をして、紹介結果を印刷することが可能です。

どうしても見つからない場合は、印刷した紙を車検証などと一緒に提出しましょう。

契約書・念書・委任状

中古車を販売する際に、契約書・念書・委任状は必要です。

必要書類の詳細をまとめましたので、それぞれ見ていきましょう。

契約書

「契約書」は車を売買する場合に、取引についてのさまざまな約束事項を書面にしたものです。

売主と買主の両者が、書面にサインすることで、売買契約書に記載された約束事項を守ることを誓う、いわば誓約書のようなものになります。

契約書に記載されている内容を破った場合、書面に記載されたペナルティを負うことになります。

トラブルを避けるためにも、契約書の記載事項はよく確認してからサインしましょう。

念書

「念書」は、必ずしも必要な書類ではありません。

しかし、念書がないことによって、売買のやり取りで何かしらのトラブルに発展した際にどちらの言い分が間違っているのかの判断基準になります。

念書には

の6つの事項は最低限記載しましょう。

念書があることで、トラブルを避けることも可能なので、自分を守るために念書を交わすことをおすすめします。

委任状

「委任状」は名義変更に使用します。

車の所有者が前所有者から新所有者に変更になる場合に、名義変更が必要になります。

名義変更は陸運局で行いますが、その際に委任状が必要です。

車両の所有者が変わる場合「譲渡証明書」も必要になりますので、合わせて準備するといいでしょう。

領収書について

車を売却したら、必ず領収書を発行しなくてはならないと法律で決まっているわけではありません。

しかし、車を売った際に得た収入は税金申告に必要になる場合がありますし、売却後のトラブル防止にも一役買ってくれます。

領収書は、特別なものは必要なく、一般で販売されている領収書で充分です。

売買した証拠にもなりますので、領収書を発行した際は控えも合わせ必ず保管しておきましょう。

売り方はもちろん、仕入れ方も知っておくといいですよ！

電脳せどりの仕入れ方法などについては下記記事を参考にして下さいね。

中古車転売で稼ぎやすい中古車3選

日本の車は性能がいいため、日本だけでなく海外でも人気があります。

では、どのような車種が需要が高いのでしょうか。

ここでは、需要の高い車種を3つ挙げました。

それぞれ見ていきましょう。

ランドクルーザー

出典：トヨタ

トヨタのランドクルーザーは走破性能が高く、道路があまり整備されていない山道でも走ることができるため、日本以外でも中東の国々でも人気があります。

また、年式が古いものでもコレクターがいるため、現在でも需要がある程です。

現在では、世界中で人気があり過ぎて生産が追いついておらず、新規注文をストップしている状態です。

今後も需要が伸びる車種なので、中古車販売として利益の出る車種といえるでしょう。

ハイエース

出典：トヨタ

ハイエースは、売りに出してもすぐに買い手が見つかるといわれる程、中古車市場では人気の車種です。

特に「スーパーGL系」の残価率が高く、新車から5年落ちでも50％を超えますし、状態がよく、走行距離があまり延びていないものは残価率が70％になるものもあります。

ハイエースは、後部が広々としており、荷運びでの仕事にも人気がありますが、最近ではグレードの高いものを家族用にカスタムして楽しむ人も増えています。

走行距離が延びているものでも、海外での需要が高く、おすすめな車種の1つです。

トヨタ　プリウス

出典：トヨタ

安定の需要率を誇るのが、トヨタのプリウスです。

国内で多くの台数が売れたエコカーの1つで、種類も豊富なのが特徴です。

また、台数が出ている分、型落ちモデルで50万円以内で仕入れることも可能で、中古車転売で初期費用を抑えたい人にはおすすめの車種といえるでしょう。

現在では、タクシーとしても使用されるようになり、需要も高くおすすめです。

プリウスは、最近モデルチェンジをしたばかりで、現在は5代目まで出ています。

そのため、4代目のプリウスは値段が下がりつつあります。

初期費用を抑えたい人は3代目、もう少し余裕があって100万円以上用意できる方は4代目のプリウスを購入するといいでしょう。

中古車を高く売却・転売するためのポイント

せっかく車を仕入れるなら、少しでも高く売りたいですよね。

ここでは、中古車を高く売却・転売するポイントについて解説します。

車の買取価格を把握する

中古車は全てどんな車でも、仕入れれば売れるというわけではありません。

車は、保管場所も大変なため、仕入れたらできるだけ早めに売れる車種を選ぶのもポイントになります。

そのためには、自分が販売予定の車は、市場でどのくらいの価格帯で売れているのかを知る必要があります。

購入者からしてみれば「中古車販売店よりも安く買いたい」。

販売店側としては「中古車販売店よりも高く売りたい」。

と思っています。

互いの希望を実現するためにも、価格帯を知ることは重要です。

世間のニーズに合った価格を付けることで、売れ行きにも差が出ます。

中古車販売店で直接価格を調べるのもいいですし、インターネットの中古車情報を確認するのもおすすめです。

高く売れる時期に売却

車を高く売りたいのであれば、売る時期にも気を配りたいものです。

実は、中古車が売れる時期は、毎年1月～3月、9月～10月といわれています。

この時期は、中古車販売業者の決算期と重なっており、目標達成のために市場価格帯より少し高くても、買い取ってもらう可能性が高いです。

また、年度の変わり目や新生活スタートの準備期間のために中古車の需要も併せて高まる時期とも重なるため、少しでも高く売りたい方は、時期を見て売るといいでしょう。

査定前に無理に車の修理はしない

少しでも綺麗な状態の方が、査定額が上がるからといって、無理に修理をするのはやめましょう。

理由は、下手に隠すと逆に損をする可能性があるからです。

多少の傷や凹みは、事故に遭ったものでない限り、査定にはあまり影響がないとされています。

無理に良く見せようと、自分で傷を隠す塗料を塗ったり、無理に板金屋で修理をすると、お金がかかるだけでなく、違和感が残ってしまいます。

傷や凹みを直すために掛かった費用は、査定額に反映されることはありません。

中古車販売店は、自社で修理工場を持っている場合も多く、格安で修理することができるため、無理に修理をしてもあまり意味がありません。

良かれとおもってやった修理も無駄になる可能性があるため、無理に車の修理をするのはやめましょう。

中古車転売の際は古物商許可証を取得しよう

中古車を効率よく仕入れるには、中古車の業者オークションで仕入れるのが効率よく仕入れられておすすめです。

しかし、業者オークションは古物商許可証を取得していないと参加できません。

また、古物商許可証は、業者オークションの参加権だけでなく、取得しないと中古車販売自体をすることができません。

埼玉県警で提供している資料に、古物所許可証の必要な古物の分類に、自動車もしっかりと記載されています。

参考：古物営業に関する申請手続 – 埼玉県警察 (saitama.lg.jp)

古物商許可とは、営利目的で古物を販売する場合に必要になる許可のことで、これを取得していないと無許可営業となってしまいます。

無許可営業に対しての罰則規定は3年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せらますので、注意しましょう。

古物商許可証の取得方法は、下記記事で確認してくださいね！

中古車転売のポイントや注意点：まとめ

中古車転売は、初期費用が高いため、敷居が高いような気がしてなかなか手が出せませんが、極端に高い車を狙わない限り、そこまでリスクが高い転売ではありません。

初期費用は少し高めでも、売れれば他の転売品よりも利益を上げることができます。

「車が好き」という方なら、そこまで気負わずにチャレンジしてみてもいいでしょう。

本記事を参考に、車転売の道が少しでも開かれれば幸いです。