「無在庫転売」を知っていますか。
以前は、無在庫販売が流行った時期もありましたが、最近では
無在庫転売をやっているよ
というインターネットでの記事もだいぶ減ったように思います。
今はやっていない人、今でも続けている人、無在庫転売をまだ推している人など、さまざまでしょう。
しかし、今からやる人にはおすすめしません。
理由はアカウントが無くなる可能性があるからです。
本記事では、Amazon無在庫転売を今から始めてはダメな理由、無在庫転売によるリスクなどについてご紹介します!
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「無在庫転売」とは?
普通の転売は、安く買って高く売る普通のビジネスのため、1回自分で在庫を持って販売します。
しかし、無在庫は在庫を持っておらず、とりあえず出品するビジネス方法です。
イメージとしては、商品ページを出すだけドバっと何十万点も出してお客さんからオーダーが来たものを買います。
無在庫転売は、在庫を持っていないため、当然仕入れをしていません。
そのため、買ってから届くまで結構ラグがあります。
商品を購入したのに届かない場合は「無在庫販売」を疑ってもいいかもしれません。
販売方法 | ビジネス方法 |
有在庫販売 | 在庫を安く買って高く売るという、基本的な転売と同じビジネス |
無在庫販売 | 実際に商品はないけど、カタログページを作って実際に注文が入ったら受注して売るというビジネス |
無在庫転売自体を許容しているメーカーもありますが、これはあくまでも受注してから生産をするという生産性の形を取っているだけであり、特に問題のないものです。
しかし、一般的にAmazonのプラットフォームでは無在庫転売はダメという話になってくるということです。
Amazonのプラットフォームでの解説は、後ほど解説をしますね。
無在庫転売は違法?
無在庫転売は違法でしょ?
そんなイメージを持っている方もいるのではないでしょうか。
結論からいいますと「無在庫転売」は違法ではありません。
困っている購入者がいる一方で「無在庫転売」自体を取り締まる法律が無いのが現状です。
とはいえ、無在庫転売に良くないイメージが持たれているのは、事実です。
しかし、違法ではなくてもECサイトなど販売先によっては「無在庫転売」を禁止しているところもあります。
禁止しているサイトでは、無在庫転売自体ができませんので、注意が必要です。
自分が利用しているサイトが無在庫転売を禁止していないかを確認した上で、無在庫転売をした方がいいでしょう。
違法になる例をご紹介
先程も記載しましたが「無在庫転売」自体を罰する法律はありません。
販売形態は問題ありませんが、以下に該当すれば違法とみなされる場合もあります。
- チケット転売
- 古物商未申請の転売
- 商品未発送の転売
例に挙げた内容は、無在庫転売云々というよりも、それ以前の問題です。
取り扱う商品に違法性があったり、必要な申請を怠れば、違法行為に該当しますので、注意が必要です。
それぞれ見ていきましょう。
チケット転売
出典:文化庁
チケット不正転売禁止法が施行される前は、人気のコンサートやスポーツイベントのチケットを業者や個人が買占め、高額転売する行為が横行していました。
そのため、本当にチケットを求めている人にとって、入手しづらい状況が続いていたのです。
そういった理由から「チケット不正転売禁止法」が施行され、誰でもチケットを入手できるようになりました。
とはいえ、チケットを不正に高額販売している人が全くいなくなったというわけではありません。
対策として、最近では転売されたチケットが確認された場合、インターネットで転売されたチケットの番号を公表した上で「転売されたチケットの入場拒否」の警告をする会場もあるようです。
せっかく高額で希少なチケットを入手しても、入場できないのでは意味がありません。
違反した場合、1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金またはその両方が科されます。
評価も下がりますし、アカウントを削除される可能性もありますので、無理にチケット転売に手を出すのはやめましょう。
古物商未申請の転売
中古品を出品するには「古物商許可証」が必要になります。
- 古着屋で古着を仕入れてフリマアプリなどで転売
- 中古家電を仕入れてネットオークションに出品
- カードゲームやゲーム機をリサイクルショップで仕入れて、フリマアプリで転売
など、いずれも古物商許可証を取得していないと転売できません。
未使用品であっても、古物営業法には
「1度使用された物品、もしくは、使用されないびっぴんで使用のために取引されたもの、またはこれらの物品に幾分の手入れをしたもの」
衆議院(古物営業法第2条1項)
と記されており、新品であっても販売するメーカーや小売店等から、新品を購入した場合、購入の目的が「使用のため」であれば「古物」に該当するのです。
とはいっても、全ての商品が「古物」に該当するわけではなく、例外もあります。
古物に該当しない場合は
- 自分が使用していたもので不要になったもの
- 実家を整理して不要になってしまったもの
- 友人に無償で譲り受けて、不要なもの
などが該当します。
簡単にいえば「自分で使用目的で所持していて不要になったもの」ですね。
基本的に、古物を扱う場合は「古物商許可証」が必要になります。
「古物商許可証」を取得していない状態で転売をおこなうと、3年以下の懲役または100万円以下の罰金、もしくは両方を科せられる可能性があります。
継続的に営利目的で転売をおこなう場合は、面倒でも「古物商許可証」を取得することをおすすめします。
商品未発送の転売
そのため、手元に在庫がない状態のため、仕入れをする際に在庫がなかったり販売が中止されたりなど、確実に商品を確保できるとは限りません。
出品時には「在庫がたくさんあるから、仕入れも問題ない」と思っていても、いざ仕入れの時に商品を検索すると、入手が困難になっていることもあります。
時期によっては値段が跳ね上がっていて、逆に高くついてしまうこともあります。
思ったように仕入れができず、結果商品が発送できないということになると「債務不履行」となり、支払いを受けていた場合は速やかに返金しなくてはなりません。
返金を速やかに行わなかったり、元々仕入れ困難の商品を出品して、金品を受け取った場合は「詐欺罪」に問われる可能性もあります。
詐欺罪に問われた場合、10年以下の懲役が科せられることもあります。
出品する際にリサーチをきちんと行い、間違いなく仕入れが行える商品を出品しましょう。
Amazonの無在庫転売のやり方
無在庫転売は、数打てば当たる的なビジネスなので、たくさん出品しないと売れません。
出品する際、相当な量を出品するため、手動でやるとなると、相当大変です。
そこで役に立つのが「ツール」です。
ツールを使用することで、一気にAmazonのAISNを一括出品可能。
ツールを使用して、何十万という商品を一気に出すというわけです。
ツールにはさまざまなものがあり、一括出品の他に取り入れるべき機能もあります。
おすすめの機能は下記のとおりです。
- 価格改定の自動化
- 在庫切れ管理機能
- 利益が出る商品をリサーチする機能
- 評価リクエストメールの自動送信機能
上記機能があるだけで、仕入れがぐっと楽になります。
出品後は、商品が購入されたあとに、楽天やYahoo!ショッピングとかで納品する商品を仕入れて梱包・発送をします。
無在庫転売のやり方は、おおむねこのような流れになります。
Amazonの無在庫転売のメリット
無在庫転売の主なメリットは以下の2つです。
- キャッシュフローがいい
- 在庫を抱える心配がない
それぞれ解説をしていきます。
キャッシュフローがいい
「キャッシュフロー」とはお金の流れのこと。
無在庫転売の大きな特徴は「売れてから仕入れる」ところです。
流れとして
- 商品をAmazonに出品
- 商品が売れると同時に購入者から支払いを受ける
- 受け取ったお金で商品を仕入れる
- 商品を梱包・発送する
流れを見ていただくと気付くと思いますが、無在庫転売は売り上げが確定してから仕入れをするため、初期投資が不要です。
そのため、ネット販売で陥りがちな「資金不足」に陥るリスクを抑えることができるのです。
在庫を抱える心配がない
転売の有在庫の場合は、仕入れてから商品を出品するため、手元に在庫を保管する必要があります。
サイズによっては、倉庫を借りたりすることもありますし、借りるにも資金が必要になります。
無在庫転売は、売れてから仕入れをするため、在庫が手元にありません。
そのため、在庫を管理する倉庫などのレンタル代も不要ですし、在庫が手元に残ることもありません。
Amazonの無在庫転売を絶対にやってはいけない理由
Amanonで無在庫転売をやってはいけない理由はいろいろあります。
ここでは、Amazonで無在庫転売をやってはいけない理由を詳しく解説していきます。
「無在庫転売NG」とAmazonが明記している
プラットフォームで禁止と記載がされていれば、そもそも「無在庫転売」自体がダメということです。
Amazonで無在庫転売がダメになった背景には、Amazonのお客さんに無在庫転売をやったことによって、無在庫転売がAmazonユーザーの迷惑になってしまったことが挙げられます。
では、どのような行為が迷惑行為になったのかを簡単に説明しますと、例えばAさんが無在庫転売をしていたとします。
Aさんは、商品を1万円で売ろうと思って販売ページを出しました。しかし、売れたからと商品を仕入れた時に、5,000円で買おうと思っていた商品が8,000円に値上がっていました。Aさんは「8,000円で仕入れて1万円で販売しても手数料とか考えたら利益ない」と思いました。そこで、Aさんは、利益の見込めないと判断したその商品の販売自体をキャンセルしてしまい、購入者から苦情がAmazon側に寄せられました。
上記の内容は、あくまで例文ですが、実際無在庫転売が流行っていた時期は同じような出品者側の一方的なキャンセルが多発していました。
そこで不満を募らせるのは、もちろんキャンセルされた購入者。
そういった不満がAmazon側に多く出てしまい、Amazon側でキャンセルが出る理由を調査したところ、多くの出品者が無在庫転売をしていたことが判明したというわけです。
Amazonは、世界一お客様を大切にしている企業です。
大切なお客様が迷惑を被るような行為をしている無在庫転売は、Amazon側としても不利益になる可能性があります。
そのため、Amazon側では無在庫転売自体を無しにしようとなったのです。
Amazonの入金サイクルが変わった
今までは、Amazonの売り上げ金は、2週間に1回入金されていました。
入金される時は、普通なら100万円売り上げたら100万円入ってきます。
しかし、Amazonでは売り上げ金を最初のうちは半分しか入金しません。
これは、新しく引当金というシステムが導入されたためです。
引当金とは、出品者側が出品した商品が売れて、一方的な理由でキャンセルをしてきた場合や売ったものに問題が生じた場合に、お客様に返金するための保険のようなもの。
購入者側に配送された商品が問題なく受け取れた場合は、確認でき次第残りの半分を出品者側に渡すというのが引当金というシステムです。
この引当金というシステムが導入されてからは、無在庫転売で謳われていた「0円でできるよ」というところが通用しなくなったということです。
アカウント停止のリスクが高い
アカウントが停止になってしまうと、再開するのは難しいため、もし転売の事業に誘われても、アカウントが停止になったことが原因でできないという人もいます。
誰かの他の名義を借りて、新しいアカウントを作ったとしても、Amazonはアカウント探知が高いため、追跡されてバレてしまいます。
「無在庫から足を洗ったから」といったとしても、過去の悪行は消すことができません。
新しい事業にも手を出すことができないため、本当に残念な結果になってしまいます。
もし、無在庫転売などに手を出していないクリーンな状態の方が「無在庫魅力だな」などと思っているなら、絶対にやめましょう。
無在庫転売でアカウント停止のリスクについては下記記事も参考にして下さいね!
無在庫転売は絶対にやってはいけない:まとめ
無在庫転売は、入金のメリットが本当にないというところでは、初心者もやる必要はありませんし、アカウント停止のリスクを負ってまでやることではありません。
とはいえ、無在庫転売で稼いでいる人がいるというのは実際あります。
ただ、それは昔に無在庫転売で参入していい時代から、うまくすり抜けた人がうまくやっているだけです。
昔からやっている上級者と同じような手法で、初心者ができるのかといったら、無理があります。
また、アカウントがいつ止まるか心配しながらやるビジネスは健全ではありません。
結論をいいますと「初心者の方は無在庫転売は絶対やってはダメ」ということです。
初心者の方は、いろいろな物販があるので、自分に合った健全な物販を始めるようにしましょう。
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