2014〜2015年に第1次Amazon輸出ブームがありましたが、今また第二次Amazon輸出ブームがおきています。
2023年12月現在、ドル円が149円になっており、このまましばらくは円安が続くと予想されています。
そのためAmazonでの輸出販売が激増して、空前の輸出ブームがおきているんですね。
円安だからAmazon輸出を始めたい
本当にAmazon輸出で稼ぐことができるのか
そんなふうに考えている初心者の方にむけて、本当にAmazon輸出で稼げるのかについて詳しく解説します。
ぜひ参考にしてください。
なぜ輸出販売がブームになっているのか
今、輸出販売がブームになっている要因は、ズバリ円安の影響です!
空前の円安になっているから、こんなにAmazon輸出をしたい人が増えているんです。
ではなぜ円安になると輸出が儲かるのかを説明しますね。
たとえば今まで日本の商品を100ドルで買っていたとします。
それが円安になると80ドルくらいで買えるわけですね。
当然、ドルを持っている人は買いやすくなりますので、購入者が増えます。
そのため輸出して、海外で売ろうとする人が増えているんです。
その中でもなぜAmazon輸出が魅力なのか
日本のAmazonのアカウントを持っている人は、アメリカのAmazonのアカウントを作れます。
日本にいながらにして、Amazonのアカウントが作れて、日本で買い付けたものをアメリカに送れるんですね。
それが全て日本語でできるのです。
輸出と聞くと
英語が話せないけど通用するのか
やり取りが難しそう
など言葉の壁が原因でハードルが高く感じがちですが、意外にも簡単にできるのです。
そして今円安なので、日本で売るよりも海外で売ったほうが、圧倒的に利益が大きくなると考えられています。
輸出販売の魅力とは
輸出販売が魅力的なのは、円安で大きく稼げるからという理由の他にも以下のことがあげられます。
- アメリカのマーケットは日本の14倍である
- 商売のチャンスがある
アメリカの市場は圧倒的に大きいですね。
2022年Amazon売上高は以下の通りです。
日本 | 2兆円 |
アメリカ | 28兆円 |
参考:米国 証券取引委員会
またアメリカでは、日本では売れにくい高額な商品が売れます。
中古カメラを例にすると、日本では10万、20万の高額商品はなかなか売れないが、アメリカだと40万、50万の商品でも売れています。
このようにアメリカのマーケットは魅力的で、それに加え円安も後押しとなりAmazon輸出がブームとなっているのです。
Amazon輸出のメリット・デメリット
次にAmazon輸出のメリットとデメリットについて解説します。
メリット
Amazon輸出のメリットは以下の通りです。
- 日本にいながらアメリカの大きなマーケットに出品できる
- 日本語で簡単にできる
- 消費税の還付を受けられる
それぞれ解説します。
日本にいながらアメリカの大きなマーケットに出品できる
2022年現在、Amazon 国外でサイトを運営している国はアメリカを含め22か国です。
輸出販売のほとんどはアメリカ市場ですが、それでも日本よりはるかに大きなマーケットです。
日本とアメリカの売上高を比較すると以下のようになります。
日本のAmazon売上高 | 204億ドル超(日本円換算で2兆円超) |
アメリカAmazonの売上高 | 2,635億円超(日本円換算で28兆円超) |
日本に居ながらにして、このような大きなマーケットに出品できるのは大きなメリットといえます。
日本語で簡単にできる
そしてやり取りは全て日本語でできます。
日本のAmazonで販売しているのと同じ感覚で、アメリカでも手軽に販売できるのです。
輸出販売がはじめての方でも、Amazonを通して輸出すれば簡単におこなえます。
消費税の還付を受けられる
これは輸出業者の最大のメリットといえるでしょう。
たとえば、1万円の商品を仕入れたらその10%である千円の消費税を払いますが、その千円は還付により戻ってくるのです。
仕入れ値が10%割引になるのと同じで、その分利益が上乗せされます。
デメリット
Amazon輸出のデメリットは以下の通りです。
- 納品に時間がかかる
- キャッシュフローが悪くなる
- 送った荷物が届かない場合がある
- 関税が発生する
- 送料が高い
- 販売を止められる場合がある
それぞれ解説していきます。
納品に時間がかかる
アメリカに商品が届くのに、1週間はみておく必要があります。
繁忙期だと20日くらいかかる場合もあります。
キャッシュフローが悪くなる
納品に時間がかかるので、キャッシュフローも悪くなります。
キャッシュフローとは、売上金が現金化されるまでの期間のことです。
お金回りと言い換えるとわかりやすいでしょうか。
現金化されるのが遅くなるので、輸出事業には資金に余裕が必要です。
送った荷物が届かない場合がある
頻繁に発生するわけではありませんが、1年に1回ぐらいは荷物が届かないトラブルが発生する場合があります。
関税が発生する
アメリカは自国の産業を守るために、輸入品に関税をかけます。
関税は商品によって異なり、高いもので10%くらいかかります。
たとえばカメラの場合は6%です。
消費税の還付が10%あったとしても、6%の関税がかかれば、利益に上乗せされるのは4%になってしまいますね。
送料が高い
燃料の高騰で送料が高くなっています。
値上がりがないとしても、海外に安全に送るためには、日本の場合よりも割高になります。
販売を止められる
販売をいきなり止められる可能性があります。
Amazonには売ってはいけない商品があり、ルールに違反していると販売を止められます。
利益だけを考えて商品を選ばず、販売可能な商品かどうか確認することが大切です。
アメリカのAmazon.comで輸出ブームが起きている今の現状は
アメリカAmazonでの輸出販売の現状は以下の通りです。
- セラーが増えている
- 価格崩壊が起きている
1つずつ解説します。
セラーが増えている
円安のため海外で稼ごうとするセラーが増えています。
セラーが増えている原因は2つあります。
- 円安による利益拡大
- 大きなアメリカ市場への参入による販路拡大
順に解説します。
円安による利益拡大
円安になると日本の製品は、海外でより安く購入できるようになります。
そのため、海外の消費者の需要が高まり、海外で販売しようとするセラーが増えているのです。
例えば、1ドルが100円だった場合、日本の製品を100ドルで販売すると、1万円の売上になります。
しかし、円安によって1ドルが120円になると、同じ製品を100ドルで販売しても1万2000円の売上になりますね。
つまり、為替差益によって2000円の利益が増えることになります。
アメリカ市場への参入による販路拡大
円安によって日本の製品は安く買えるようになりました。
円安により日本の商品の競争力が向上したことで、海外の消費者からの需要が高まっています。
そのため、新たな販路の拡大が期待できるでしょう。
価格崩壊が起きている
みんなが一斉に安売りするからですね。
それで赤字になるという負のサイクルになってしまいます。
誰でも簡単に仕入れられるような商品を売っていては稼げません。
ライバルが増加して、安売りするしかなくなるからです。
Amazon輸出の注意点
円安で輸出販売がブームになり、セラーが増え価格崩壊がおきていることがわかりました。
そのような状況の中で、生き残るために注意すべき点を2つお伝えします。
- 資金に余裕をもつ
- 価格を定期的に見直す
それぞれ解説します。
資金に余裕をもつ
そこで生き残るセラーになるためには資金力が必要なのです。
暫く利益がでなくても、耐えられるくらいの資金を用意しておくことが大切です。
少なくても200万円くらい用意しましょう。
継続できれば、その間に評価が貯まり、優位になります。
価格を定期的に見直す
簡単に仕入れられる商品の場合、出品数は多くなるでしょう。
同じ商品の場合、価格の設定が大切です。
一番安いセラーに購入者は集まります。
他の出品者よりも高く価格設定をしていると売れ残ってしまいます。
そのため、定期的に価格を見直すことが大切です。
他のセラーと比べて高くなりすぎないように注意しましょう。
Amazon輸出で稼げる人はどんな人か
円安だからといって安易に輸出販売を始めてみても、うまく稼げる人はそう多くはないでしょう。
では、稼いでいる人はどのようにしているのでしょうか。
ここではAmazon輸出で稼いでいる人の特徴をお伝えします。
Amazon輸出で稼いでいる人の特徴は以下の通りです。
- 商品選定ができている
- FBA販売をしている
順番に解説します。
商品選定ができている
リサーチツールで人気のある商品をリサーチしても、それはみんながおこなうでしょう。
それではライバルが多く、結局は値下げして売らざるを得なくなってしまいます。
誰にでも仕入れられるような商品では、稼ぐことは難しいでしょう。
著者は中古カメラの分野で多く稼いでいます。
新品のカメラは、簡単に仕入れられますが中古カメラは仕入れが難しく、参入障壁が高いです。
アメリカと日本では、商品需要が異なります。
また、関税や輸出費用がかかるため、輸出ビジネスにおいて薄利多売は難しいでしょう。
アメリカ市場のトレンドを充分リサーチしたうえで、コアなファンがいるニッチな商品を探すことが大切です。
FBA販売をしている
アメリカAmazonの輸出販売には以下の2つの方法があります。
- 無在庫販売
- FBA販売
無在庫販売とは、在庫を持たず、商品が売れてから仕入れて発送する方法です。
一見リスクがないように思いますが、そうとはいえません。
売れた商品を必ず仕入れられるかどうかわかりません。
大量に売れたら、作業が追いつかない可能性もあります。
上記のようになったら信頼をなくしてしまうでしょう。
最悪、アカウントの停止もあり得ます。
FBA販売は仕入れをし、AmazonのFBA倉庫に荷物を送って販売する方法です。
Amazonでの説明は以下の通りです。
Amazonがお手伝いします。
世界各地にあるAmazonフルフィルメントセンターに商品を納品していただければ、フルフィルメント by Amazon(FBA)がピッキング、梱包、出荷、現地の言語での24時間年中無休のカスタマーサービスに対応します。
FBA海外配送では、Amazonが輸出対象の在庫を海外の購入者に出荷します。この際、出品者様に追加費用はかかりません。ヨーロッパ全域でのFBA出品プログラムでは、Amazonが出品者様の商品の出荷を代行することで、現地の配送料でヨーロッパの購入者に販売できます。
Amazon
FBA販売ではAmazonが梱包から出荷までおこなってくれるので、効率的に稼げます。
Amazon輸出について物販NAVIが伝えたいこと
Amazon輸出のブームについてお伝えしてきましたが、輸出販売はそんなに甘くないことがわかったでしょうか。
円安の今、輸出販売はブルーオーシャンに見えているかもしれませんが、上記で述べたデメリットを理解し、始めることが大切です。
特に初心者の場合は、資金に余裕をもち、しっかりと準備してから始めましょう。
生き残れれば、Amazon輸出販売には夢があります。
メリットとデメリットをもう一度、本記事で見直し、輸出販売だけでなく自分に合ったところで勝負しましょう。
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