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アメリカ市場でのAmazon輸出が軌道に乗ってくると、
「アメリカよりもライバルの少ないヨーロッパにも販路を拡大したい!」
と思い始める方もいるのではないでしょうか。
フランスを含めてAmazon欧州で商品を出品・販売するメリットは、確かにライバルが少ないことです。
しかし、参入者が少ないということにはそれなりの理由があるはず。
理由の一つは、参入する際にクリアしなければいけないヨーロッパ独特のいくつかの規制や規則です。
そのことが一歩を踏み出す大きな障壁になっているのです。
その他にも、新天地参入への不安はさまざまに兆してくるでしょう。
「ヨーロッパ独特の規則ってなに?」
「Amazonアメリカの出品方法とは違うのだろうか?」
「フランスではどんなものが売れるのだろう?」
「ヨーロッパでの配送状況はどうなっているのだろう?」
などなど
でも、大丈夫。
一見して、高くて超えるのが難しそうに思える壁も、しっかりと仕組みを理解して取り組めば問題ありません。
基本的にはアメリカへのAmazon輸出と同じ仕組みで行うことができます。
出品アカウントを作成し、VAT登録などの書類の準備を済ませてしまえば、日本に居ながら出品・販売が可能です。
アメリカと同様、FBAも無在庫販売も利用できます。
ツールを使って、出品リストや在庫管理も簡単に行うことができます。
欧州Amazonの独特な規則をしっかりクリアした上で、Amazonアメリカで培ったセラーとしての経験をフルに活用してフランス市場に乗り込みましょう!!
・フランスに商品を出品、販売したい方
・既に米国Amazonなどの輸出に取り組まれている方
・まだまだ利益を伸ばしたいという方
ここでは、上記のような方に向けて、Amazon欧州でフランスへ出品・販売する場合の、Amazonアメリカと違う点や、特に注意すべきことを中心に解説していきたいと思います。
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Amazon輸出でフランスに出品する方法
基本的にはアメリカへのAmazon輸出と同じ仕組みで出品販売が可能です。
Amazonアメリカと同様、FBAも利用できますし、無在庫販売も利用できます。
Amazon欧州の市場は、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペインの5か国ですが、そのいずれか一つで登録をすれば、自動的にヨーロッパのすべての国のアカウント作成が可能になるという特徴があります。
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どこで登録をしてもよいのですが、フランスへの出品・販売を目指している場合は、フランスでのアカウント取得が効率的でしょう。
一つの国で出品用アカウントを登録すれば、ヨーロッパの他の国でも使用することができるので、さらに販路を広げたくなった時にも便利ですね。
フランスのAmazon内で出品用アカウントを作成すると、一つのセラーアカウント「Amazon seller central europe」で出品管理を行うことができます。
ただし、出品するためには、事前準備として日本の消費税にあたるVAT(付加価値税)申告のためのVAT登録番号を取得する必要があります。
フランスでVAT登録番号を取得するには業者に依頼した場合、約1ヵ月程度と時間がかることを頭に入れておきましょう。
VAT登録の詳細については、後述します。
もうひとつEORI登録が必要になります。
日本語では「経済登録事業者番号」と言って通関の際に必要な番号です。
なお、受け取りの海外口座についてですが、英仏独の三国は米国のドル建て口座を持っていれば新たにその国で口座を作る必要はありません。
ペイオニアなどの海外口座のレンタルサービスを利用してもよいでしょう。
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>>Payoneerの使い方 口座開設から収益の受け取り方法まで解説
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Amazon欧州のサイトは欧州のくくりで一つにまとまっており、プルダウンをワンクリックするだけで各国の販売状況が管理できます。
また、「Build International Listings」という出品ツールが用意されていて出品リストを一元管理することも可能です。
フランスで売れやすい日本の商品
どこの国への出品でも、まずは日本製の強みを意識した商品を選ぶということが大切です。
人気のあるメイドインジャパンの特徴は、まとめてみると以下のようになります。
・機能性の高い物
・コンパクトな物
・日本文化を反映した物
・玩具やホビー
・文房具などの日用品
特にフランスは、周知のごとく日本の文化に好印象を持っている人が多いので、メイドインジャパンの市場として期待値が大きいです。
筆者が、以前フランスへのお土産に家族から「友人に配りたい」とリクエストされたものは、
・MONOの消しゴムと鉛筆
・筆ペン
・抹茶キットカット
・食品サンプル型のセロテープ
でした。
「amazon.fr: japanese」で検索してみた時に、これらの商品のいくつかが販売されているのを見つけて、なるほどね!と思ったものです。
フランスへの出品時に注意すべき点
Amazonアメリカにはない規則で、フランスへの出品時に注意しなければいけないことがいくつかあります。
その一つは、Amazon欧州では販売セラーの個人情報の開示義務があるということです。
副業でAmazon輸出に取り組まれている方など個人名が出ることに抵抗がある人は、この点に注意が必要です。
次に、認識すべきは、欧州は版権などのコンプライアンスが厳しいということです。
商標権・特許権・意匠権などのルールが厳しいのです。
商標権などの権利関連
日本とアメリカのように国として並行輸入を明確に認めていないことや、メーカーが知的財産権の(IPR)の侵害の申し立てをしやすい環境が整っているということがその理由です。
いくらAmazonという同一プラットフォーム上の販売とは言え、その国の法律や商行為に従うのは当たり前です。
もし、問題がないか自信がない商品については、念のためメーカーから販売許可証を取っておくことが無難です。
VAT登録
「フランスで商品を売る方法」のところでふれましたが、Amazon欧州への参入に際しては、欧州域内の付加価値税であるVAT問題を避けては通れません。
Amazon欧州はVATを出品者が負担するという規約を定めているので、VAT登録なしでAmazon欧州市場に参入するのは無理というものです。
販売事業者へのVAT登録が義務付けられていることを覚えておきましょう。
【VAT登録にかかる時間と登録費用・申告にかかる費用】
VAT登録番号取得にかかる費用は業者によって違いますが、通常1か国あたり5万円から10万円程度が相場のようです。
登録に際して必要な書類は、
・英訳した登記簿
・代表者のパスポート
・委任状(代行業者へのVAT登録代行を委任する証明書)
・居住者証明書(日本の所管の税務署で発行)
・その他、登録国に応じた質問回答書 他
【VAT申告にかかる費用】
VATの登録・申告手数料については国によってもまちまちですから、代行の業者選びはしっかり行いましょう。
現地の税理士事務所などと直接掛け合ってやってもらうと安く抑えられますが、日本でもVAT登録・申告代行を行っている業者もありますので、そのような業者にお願いするのもよいでしょう。
【VATの還付について】
VATは日本の消費税にあたりますから、申請を行えば還付されます。
ただし、還付金を受け取れる時期は、申請してから半年から1年ぐらい先になります。
通常の消費税還付と同じように考えていると、資金が手詰まりを起こす可能性もありますので、注意が必要です。
最後に、欧州各国への配送に関しては、配送遅延が起きやすいことを前提に出品・販売を行うことが大切であることを付け加えておきます。
ヨーロッパの中では比較的良好と言われるフランスも、日本の配送事情に比べると、例外ではありません。
VAT登録に関しては下記の記事でも詳細をお伝えしていますので、ぜひご覧ください。
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>>VAT登録を個人で行う方法や費用・代行を依頼する方法は?
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フランスへの輸出は初心者でも実践可能?
Amazonフランスは、今のところまだ、あまり参入者の多くない期待のできる市場と言えますが、ある程度の語学力としっかりした下準備と確かなリサーチが必要です。
ややこしい手続きを代行してくれる業者を現地で調達した方が良いことなども加味すると、Amazon輸出の初心者が初めに取り組むには、ハードルが高いと感じます。
Amazonフランスへの輸出、Amazon輸出がはじめての方にはあまりおススメできません。
それでも挑戦したいという方は、正しい情報に基づく事前シミュレーションをしたうえで、事前準備を抜かりなくやることが必須でしょう。
まとめ
Amazon輸出でフランス市場に参入する前に、特に知っておきたいことがらについて、まとめてみました。
アメリカと一番大きな違いであるVATに関しては、事前準備をしないで臨むと正確な利益計算ができない上に、Amazonのアカウント停止の憂き目に合うリスクもあることを知っておかなければなりません。
Amazon欧州への進出は、ハードルが高い分、それをクリアしたときに大きな利益が期待できることも確かです。
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