ハンドメイド作品は既製品とは違う魅力があり、メルカリで売れる人気商品の1つです。
しかし、ハンドメイド作品は著作権侵害のトラブルが多く、2018年11月には逮捕者も出ています。
自分の作品を出品してみたい!と思う一方で、
「著作権侵害問題が怖いんだけど…」
「何をしたら著作権違反になるんだろう?」
「私が出品する商品は大丈夫かな?」
という不安の声が多く聴こえて来ます。
でも、著作権とは何であるかの正しい知識を持てば大丈夫です。
著作権は、ブランドのロゴやデザイン、キャラクター(ディズニーやサンリオ)などの作品を守るための権利です。
併せて、著作権と同じく商標権にも注意しましょう。
購入されやすいからといって、人気アイドルなどの画像を作品に使用することはNGです。
作品を生み出した人(会社)に無断で販売すると著作権侵害の違法行為になってしまいます。
こういった商品を出品すると、他のユーザーに通報されメルカリを強制退会させられる可能性があります。
それだけではなく、刑罰を科せられてしまうリスクも負ってしまいます。
どんな方法なら問題がないのか、メルカリの規約違反にならないか、この機会にしっかり確認しましょう。
・メルカリにハンドメイド作品を出品しようと思っている方
・自分の作品が著作権の侵害になっていないか心配な方
こういった方は是非こちらの記事をお読みください。
正しい知識を持てば、安心してハンドメイド作品をメルカリに出品することができますよ。
不安にかられることなく、売れる人気商品のハンドメイド作品で稼いでいきましょう。
著作権侵害商品の出品は法律で禁止される違法行為
メルカリに限らず、著作権侵害商品の出品は法律で禁止される違法行為です。
「著作権」とは、映像・音楽・画像・文章など、作品が完成した時点で発生します。
申請や登録などをしなくても、作品を作った人に与えられる権利です。
つまり、自分のアイデアや作品を他人に盗まれないように守るための権利です。
そして、「著作権侵害」とは、他人が作った作品を無断で使用・複製すること。
ハンドメイド商品であっても、出品するだけで違法になります。
また、同じ知的財産権の「商標権」にも注意が必要です。
「商標権」とは、作品を特許庁に申請して審査を受け、登録された作品で、ブランドのロゴや名前、キャラクターなどを指します。
ロゴやキャラクターなどの作品を他人が勝手に盗まないよう、作品を守るための法律です。
ハンドメイドであっても、勝手に使用して出品すると、ブランド品の偽物やコピー商品と同じです。
立派な違法行為になってしまうということを知っておきましょう。
メルカリのハンドメイド作品で注意したい著作権侵害作品
メルカリでは、たくさんのハンドメイド作品が出品されていて、よく売れています。
完全にオリジナルの作品であれば、出品しても何も問題はありません。
しかし、実際に著作権侵害作品にあたる商品が多く存在しています。
まさか自分のハンドメイド作品を出品して販売することが著作権侵害にあたるとは思ってもいない方が多いのが現状です。
ここからは、どんなものが著作権侵害になるのか具体例を挙げて紹介していきます。
知らなかったではすまされないので、出品や販売をする前に商品に問題がないか確認してみてくださいね。
キャラクター(ディズニー、アンパンマン等)作品
キャラクター作品は人気が高く、よく売れます。
しかし、自分でディズニーやアンパンマン等のキャラクターを描いたり作ったりして販売してはいけません。
例えば、キャラクターのぬいぐるみやマグネット、ヘアゴムなどを作って販売すると著作権侵害や商標権侵害になります。
需要もあり、気軽に出品されていることが多いですが、違法行為なのでやめましょう。
販売するのではなく、自宅用やプレゼント用であればOKです。
また、キャラクターグッズを私物として購入し、使用後に中古品として出品するのは問題ありません。
あくまでも「許可なくキャラクターをハンドメイドして出品することがNG」と覚えておきましょう。
ブランドロゴ(シャネルのCC等)作品
ブランドロゴ作品にも注意しましょう。
例えば、シャネルのCCを本物そっくりにデザインしたハンドメイドのネイルチップやスマホケース、ポーチなどです。
ブランド品のロゴやデザインなどは、付いているだけで売れやすくなります。
ですが、商標権によって守られています。
自分で描いて作品のデザインに取り込むのはやめましょう。
ブランドの正規品をリメイクするハンドメイド作品もNGです。
スカーフをシュシュに、ロゴをチャームにするのも違法になります。
ブランド布地(マリメッコ等)作品
ブランド布地を使用した作品にも注意が必要です。
例えば、マリメッコやリバティなどは布自体が著作物になっている可能性があります。
そして、多くが市販の布地を使用したハンドメイド品の販売を禁止しています。
よく見ると、アンパンマン等のキャラクター布地にも、”製品化しての販売は禁止”と印刷されています。
ただし、ブランドによっては、そのブランドを使用していることを明記すればハンドメイド品の販売OKとなっているケースもあります。
ブランド布地を使用する時は、公式サイトや布を確認しましょう。
アイドルの顔写真(ジャニーズ等)を加工した作品
アイドルの顔写真を加工した作品も著作権侵害になるので注意が必要です。
人気アイドルの顔写真を無断で利用して、うちわやピンバッジなどを作って販売してはいけません。
特にジャニーズは著作権に厳しいことで有名です。
ジャニーズ以外のアイドルも同様です。
どんなに好きであろうと、売れ行きが良かろうとNGですのでやめましょう。
また、自ら撮影をした生写真でも販売はNGです。
ハンドメイドではなく公式グッズを出品する時も、ホームページやネットから画像を無断使用するのもNGです。
著作権や商標権などの知的財産権に関して、ジャニーズやディズニー、任天堂などは特に厳しいです。
取扱いにはくれぐれも注意しましょう。
著作権侵害作品を出品したらどうなる?
著作権侵害作品の出品は違法なので、訴えられれば何らかの処分を受けることになります。
個人のハンドメイド作品で著作権侵害になることを知っていた場合、
・10年以下の懲役、または1,000万円以下の罰金
という重い刑事罰が科せられます。
知らずに出品していた場合も違法なことに変わりはありません。
刑事罰までは科せられなくても、民事訴訟を起こされることがあります。
具体的には、販売の差し止めや損害賠償の請求などです。
どの程度の侵害なのかなど、内容にもよりますが、言い逃れはできません。
警告を受けても改善せず、販売を繰り返すなど悪質な場合は、罪も重くなります。
「気軽に購入も出品もできるフリマアプリだから大丈夫」ということはありません。
該当商品削除やアカウント利用停止の可能性
メルカリに出品した場合、該当商品削除やアカウント利用停止の可能性があります。
著作権侵害作品の出品は、メルカリの利用規約でも禁止されています。
しかし、該当商品がたくさん出品され、購入もされているのが実情です。
理由として、
・著作権の権利者(会社など)から事務局へ申告がないと取り締まることがで
きない
・出品数が多く対応しきれていない
ことなどが考えられます。
ですが、「それなら出品しても大丈夫」という安易な判断はやめましょう。
事務局が発見する以外にも、メルカリユーザーから通報されるケースもあります。
通報を受け、場合によっては強制退会を受けることもあります。
スヌーピーのハンドメイド作品で逮捕された例も
個人のハンドメイド作品だから販売しても大丈夫と、安易に判断するのは危険です。
実際に、スヌーピーのハンドメイド作品で逮捕された例もあります。
消しごむハンコを自作してスマホケースに捺印し、600点以上をフリマサイトで販売したとして逮捕された事件です。
ハンドメイドであっても著作権侵害は違法です。
逮捕まではされなくても、SNSで実名や住所なども公開されてしまうケースもあります。
出品するのは、自分で責任の持てる作品のみにしましょう。
まとめ
著作権は、作品を生み出した人が持っている作品を守るための権利です。
人気のあるブランドやキャラクターが付いていると、それだけで購入されやすくなるのは事実です。
しかし、個人のハンドメイドであっても、著作権侵害は違法行為です。
軽い気持ちで作品に取り入れるのはやめましょう。
正しい知識を持って、メルカリでハンドメイド作品を出品していきましょう。
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